事件記者は語る! 伊良部氏の孤独な死と、沖縄・伊良部島の因縁
2011年7月27日、ある男が米国ロサンゼルス近郊の自宅で自ら命を絶った。
かつて「豪腕」とうたわれた男の名は、伊良部秀輝。日米球界でピッチャーとして伝説的な活躍を見せた元野球選手だ。
プロ野球・千葉ロッテマリーンズ時代には、当時の球界最高記録となる時速158キロをマーク。1997年には、鳴り物入りで米メジャーの名門ニューヨーク・ヤンキースに移籍し、「和製ノーラン・ライアン」の異名を取る快投を見せた。2003年には、阪神タイガースで日本球界に復帰し、18年ぶりのリーグ優勝にも貢献した。しかし、野球人としての華やかな経歴とは裏腹に、私生活はスキャンダルに満ちていた。
「現役当時から監督に反発したり、スタンドのファンにつばを吐きかけたり、トラブルが絶えなかった。引退してからは飲食店経営に乗り出したが失敗。08年には大阪市北区のガールズバーで酔って大立ち回りを演じて、警察に逮捕もされている」(スポーツ紙の野球担当記者)
自殺の1年前にはアメリカで飲酒運転で逮捕され、妻子とも別居状態になるなど、孤独を深めていた。
「将来を悲観しての自殺」…マスコミ各社は、球史に名を残す不世出の豪腕ピッチャーの悲報をこう結論づけた。
伊良部は、沖縄県コザ市(現在の沖縄市)で、沖縄出身の母親と米兵の父親との間に生まれた。物心がつく前に両親は離婚し、兵庫県尼崎市に移っているが、伊良部の古里であるその沖縄では、「非業の死」と、ある土地の「因縁」を関連づけて語る者もいた。
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