「日本のチベット」の何が悪い? — 放送禁止用語と怪獣映画
「日本のチベット」の何が悪い? ― 放送禁止用語と怪獣映画『大怪獣バラン』
――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!
【今回の映画 『大怪獣バラン』】

メディアで使用される表現に関して、時期によって社会通念上「不適切」と烙印を押され、テレビ放送やビデオなどで多くの台詞が削除されてきた。バラエティ番組などでよく見る「ピー」に類似した処置で、劇中で台詞の一部が唐突に無音(口パク状態)となるのだ。その多くは、当時は当たり前のように使用されていた精神疾患や身体障害者に対する侮蔑的な表現だ。
だが、レアケースとして、実在する国や特定された地域に対し不適切と判断された表現も対象となり得る。今回は、大ヒットしたハリウッド版『GODZILLA』の元祖たる、由緒正しき東宝怪獣作品上で発生した類例を紹介しよう。
■消されまりのトルコと「ソープランド」の誕生
主に80年代から90年代にかけて再放送された古いテレビ番組において、性風俗の「トルコ風呂」または「トルコ嬢」という台詞がバッサリ消されまくった。松田優作主演『探偵物語』の再放送では、尼僧コスで客の相手をする「トルコ修道院」の看板までモザイクが掛かる念の入り様(苦笑)。これは1984年に、トルコ本国に配慮してトルコ風呂を「ソープランド」と改名したことに起因する。そして次のような音声処理もまた、珍しいケースとして留めておきたい。
1950年代の東宝は『ゴジラ』と『空の大怪獣ラドン』のヒットにより、アメリカからテレビ放映用怪獣映画のオファーを受け、製作に着手した。たが、1958年の「六社協定」により、映画のテレビ放映が禁止されてしまい、そこで急遽、日米両国で劇場公開されたという曰く付き作品が『大怪獣バラン』だ。
「バラン? そんな怪獣いた?」。マニア以外には当然の反応だ。怪獣ファンでなくても、モスラやメカゴジラくらいは知っている。でもほとんどの人はバランの存在を知らないであろう。どんな作品なのか簡単に説明しよう——。
関連記事
- 人気連載
小池百合子のこれまでのスパイ活動を「元小池担当」が徹底暴露! 師匠、愛人、総理、公安、ジャパンハンドラー…ジェームズ斉藤!
【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェー...
- 人気連載
暴力描写が過激ぎて欧米で上映禁止! 壮絶リンチ、耳切り、残酷すぎる人体損壊の名作『続・荒野の用心棒』
――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコ...
「日本のチベット」の何が悪い? ― 放送禁止用語と怪獣映画『大怪獣バラン』のページです。天野ミチヒロ、放送禁止、大怪獣バランなどの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで
- 超日本
- 東京五輪で行われる競技は9種類のみ!?IOCの思惑と陰謀!
- 超海外
- 【恐怖】タイガー・ウッズの自動車事故は秘密結社「イルミナティ」の仕業?
- 超科学
- 臨死体験は「脳の酸素不足」ではない! 博士が解説
- 超異次元
- 【閲覧注意・実話怪談】絶対に検索してはいけない苗字「大赤見」
- 芸能
- 井上咲楽の「TENGA」柏木由紀「マンクロコウ」恥ずかしい誤答
- 超刺激
- 13000ボルトの電線に触れた男、「火花と煙」が噴き出して即死
- 超ART
- 過激な描写で各国上映中止『殺しが静かにやって来る』
- インタビュー
- 「人工地震や気象兵器は存在する」元国会議員・浜田和幸が断言!
- イベント
- 現代美術の最前線を2日間で完全解説する前代未聞のイベント開催
- TV
- トカナ配給映画『野良人間』ヤバすぎる予告編解禁!!
- STORE
- Rockin’Jelly Bean×橋本梨菜×TOCANAコラボTシャツ爆誕