撮影:鈴木信彦
ーー鈴木さんが撮影した街の風景も素敵だと思います。でも、ご自身からすると、人を撮った写真の添え物のような感じなんでしょうか?
鈴木氏 風景も撮っているけど、いい風景って僕はあんまり気がつかないんですよ。よく解らない。僕にとっての風景写真は人を撮った写真の形容詞みたいなものなんです。風景を撮った写真が1枚あると、写真のシリーズ全体のイメージが変わってくるから。見ている人も風景が入っていたほうが街を想像しやすいと思うんですよ。「こういう人達はどんなところにいるんだろう?」とかって。スナップ写真って記録的な意味あいが大きいでしょう。いつどこで誰を撮ったかっていう。