ポロック家の生まれかわりの双子 ― 死んだ姉妹が転生した奇跡と前世のしるし
■父親のヴィジョンと願望
自慢の仲良し姉妹の不慮の死に、両親は深くうちひしがれた。とくに、父親のジョン・ポロックは、悲しみから、死んだ愛娘たちがまだ生きていて、そばにいるよう感じられてならなかったという。その後、彼は、姉妹が天国にいるヴィジョンを得た(こうしたエピソードは後述の、イアン・スティーブンソン博士の報告による)。
ジョンは、姉ジョアンナと妹ジャクリーンが、双子になって生まれかわることを繰り返し神に祈っている姿を見たのだ。しかし、妻のフローレンスにはそれは夢物語としか思えなかった。彼女はむしろ、この悲劇を一日も早く忘れたかった。ちなみにポロック家のこどもたちはこの時点で6人。姉妹の上に3人の兄たち、下に弟が1人いた。
■帰ってきた姉妹
それから8カ月すると、フローレンスは妊娠した。ジョンはこれを「生まれかわりの双子」だと固く信じて疑わなかった。そして事実、1958年10月4日、彼女は一卵性双生児子を出産した。彼らは女児で、ジェニファーとジリアンと名づけられた。
やがてフローレンスもまた、この双子が、亡き姉妹の生まれかわりだと信じるようになる。いや、信じざるをえない現象が次々に起きたのだ。
■ジェニファーの額と腰のアザ
はじめに夫妻が気づいたのは、ジェニファーの額のアザだった。ジャクリーンは2才のとき、三輪車から転げ落ちた。このせいで、額から鼻までつづくアザが残っていたのだ。さらに、ジェニファーには左の腰にもアザが見られた。額と腰のアザは大きさといい、場所といい、死んだジャクリーンのアザとまったく一致していた。
■オモチャの名を知る双子
次に紹介するエピソードは、夫妻が双子が生まれかわりであることを確信したものだ。2才前後になったジェニファーとジリアンは、突然、あるオモチャを要求するようになったという。
それは、亡くなった姉たちの人形で、双子が知るはずのないもの代物だった。というのも、夫妻はそれまでただの一度も、人形はおろか、死んだ姉たちについても口にしたことがなかったからだ。いぶかしげな表情で、人形をさし出す両親の前で、双子は事もなげにこう言った。
「こっちがメアリーで、そっちはスーザンよ」。
かれらは、ジョアンナとジャクリーンが人形につけた名前を知っていたのだ。
■懐かしい遊び場
最後のエピソードは、双子が4才になったときのものだ。ポロック一家は、1才になる以前のジェニファーとジリアンを連れて別の街に移転したが、かれらが4才のある日、所用があってヘクサムの街を訪れた。
すると、このとき、双子のひとりが、例によって不思議なことばを口にした。「わたしたちの通った学校はあのあたりで、遊び場はその裏手にあるわ」。「あの遊び場でまたブランコがしたいよ」。
それはジョアンナとジャクリーンが通った小学校であり、2人がよく遊んだ公園だった。もちろん夫妻は、ジェニファーとジリアンを一度もそこに連れて行ったことがなかった。
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2024.10.02 20:00心霊ポロック家の生まれかわりの双子 ― 死んだ姉妹が転生した奇跡と前世のしるしのページです。前世、双子、石川翠、ポロック、転生などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで