事実は小説よりも奇なり! 250年間前に実際に報じられた珍ニュース12

 事実は小説よりも奇なり。英紙「Mirror」が、過去250年に遡りイギリスで報じられた、風変わりなニュースをまとめた本を紹介している。


■新聞のバックナンバーを丹念に読んで収集した珍ニュースの数々

事実は小説よりも奇なり! 250年間前に実際に報じられた珍ニュース12の画像1Mirror」の記事より

 作家のローナ・レビン(Rona Levin)は、18~19世紀の新聞の中からユニーク且つ好奇心をくすぐられる記事を選び出し、一冊の本『Comic, curious and Quirky News Stories from Centuries Past』にまとめあげた。せっせと図書館に通い、地道に新聞を読み調べた成果だという。その中の記事をいくつか紹介したい。

“死のコルセット”(1870年6月)
 裕福な商人の長女ドロシア・ポスルスウェイトは、自宅でパーティーが開かれた際、婚約したばかりの男性とダンスを踊っていたが、突然顔面蒼白になり、ハッハッと喘ぐように息をした後、バタンと倒れて亡くなった。医者によると、当時流行していた「タイト・レーシング(きついコルセット)」のドレスが原因だということだ。お洒落のために命を落としたのである。

“致命的なレシピ”(1830年9月)
 織物商人の妻であったミセス・ショー、は夕飯用に羊のスープを料理していた。数日前にネズミや害虫を退治するのに使う猛毒のヒ素を煮詰めたのだが、その際にシチュー鍋を誤って使用してしまったことから悲劇が起きた。ヒ素が残っていた鍋に気づかずに、出来上がったスープを飲んだミセス・ショーは激しい痛みにのたうち回った末に亡くなった。一方、同じスープを飲んだ夫の方は違和感に気づき、吐き出して生き残った。
(注:この時代は家庭でヒ素を作っていた)

“自己満足な予言”(1856年8月)
 死期が迫っていると思い込んでいた53歳の男が、棺桶を購入した。紫檀で出来ており、白いサテンや銀などで装飾が施された立派な棺桶である。届けられた棺桶を部屋の中に立てかけておいたが、ある日、男はバランスを崩してその棺桶につまづき、倒れてきた棺桶の下敷きになって亡くなった。

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