危険? 安全? 格安になる「バイアグラ」ジェネリックの知られざる真実とは?
■テストステロンの敵は飲酒と徹夜
テストステロンは加齢以外にもさまざまな生活習慣で減少する。その2大悪が飲酒と徹夜だ。
メンズヘルス学会で順天堂大学が発表した実験結果によると、夕食の際にグラス4杯のビールを飲んでもらった人たちとノンアルコールのビールを飲んだ人たちで3週間後にテストステロン値を比較したところ、アルコールを飲んだ人たちに、およそ2割のテストステロン値の低下が見られたという。
適度のアルコールは性欲を亢進させるが、同時に勃起中枢を麻痺させ、テストステロン値を減少させる。そのため、40代以降はセックスの前にはアルコールを控えた方が賢明であり、飲酒の習慣もほどほどにすればセックスライフは充実する。
また徹夜をするとテストステロン値は激減する。マウスの実験では、4日間眠らせなかったマウスのテストステロン値はほぼゼロになるまで減少、しかも! その4日後、十分な睡眠をとっていたにも関わらず、テストステロン値は実験前の数値まで戻らなかった。
ITやマスコミ関係者にEDは多いが、それは徹夜と不規則な生活が原因だと考えられる。徹夜できるのは若さの証拠などと言っているうちにEDになってしまう。要注意だ。
EDは末梢血管へ血流が十分に流れないことで起きるため、血管の病気のサインでもある。数週間、早朝勃起、いわゆる朝勃ちがなければ、それはEDの兆候である。同時に動脈硬化や糖尿病をはじめとする生活習慣習慣病の恐れがある。ぜひ健康診断を受けることをおすすめする。
(文=川口友万/サイエンスライター/著書『大人の怪しい実験室』)
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