もしも世界中の火山が一度に噴火したら…!? 我々の想像を超越する「暗黒の世界」
■「好極限性微生物」のサバイバルに学べ
……さて、我々人類はどうやって立ち向かえば良いのだろうか?
セティ博士は「好極限性微生物(extremophiles)」に学ぶべきだと考えている。好極限性微生物とはイエローストーン内の湧き出ている温泉や、深海の噴火口などの超高温、超高圧など極限の状況下で逞しく生き抜いている微生物である。
「今こそ、好極限性微生物のサバイバルに学ぶべきなのです。彼らの進化の過程についての研究は、まだ何の糸口さえつかめていない白紙状態ですから」とセティ博士は語る。つまり好極限性微生物の進化の解明が、人類の環境適応能力の“進化”にも繋がるということだ。
また、ややSF的ではあるが大噴火時には宇宙に脱出するか、あるいは地下深くのシェルターに避難して、地球上の大気が落ち着くまで数年(もしくは数十年)待つという計画も考えられる。もっとも実行可能なのは世界でも限られた億万長者か超重要人物ぐらいだが……。「しかしこのシナリオの場合、ラッキーにも避難できた人々が最も死に近いことになりますね」とセティ博士は皮肉な結末になりうることも指摘している。
あまりにも 規模が大きく、なす術もない大災害の予想に呆然としてしまうが、今後進む好極限性微生物の研究が、人類の将来にどんな影響を与えるのか興味は尽きない。
(文=Maria Rosas.S)
参考:「Live Science」ほか
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