ダークアート界の目利き美術商/インタビュー
「芸術家が命を懸けた作品を選ぶ」英ダークアート界の目利き美術商/インタビュー

■初めて衝撃を受けたのはゴヤの作品
ジュージー 趣味が仕事になったなんて、とてもラッキーでしたね! アタシもいつかはそんな仕事を見つけたいです。では、そんな人気のギャラリーについてもう少し詳しく教えて頂けます?
アルベルト 私たちは世界中のダーク・アーティストを発掘・プロデュースし、画廊やカルチャーセンターなどで展示会を催しています。我々のミッションは、既存のアートに飽きてしまい、新しいものを求め続ける人々に新しいアートを提供していくことです。私自身がダークアートに出会った時のような衝撃を与えられたらと思っています。これまでにイタリア、アイルランド、アメリカ、フランス、ベルギー、メキシコなどで展示会を開き、ありがたいことに大盛況でした。
ジュージー これまで各国で数多くのダークアートを扱ってこられたわけですが、ダークアートの中でアルベルトさんが最も強烈なインスピレーションを受けた作品は何です?
アルベルト 私のインスピレーションの源はいつでもアーティスト自身たちです。彼らなしでは私達のギャラリーは成立しません。初めて衝撃を受けたのは、スペインの代表画家であるゴヤによる「我が子を食らうサトゥルヌス」でした。この絵を見た時に、ダークアートに惹かれていきました。
ジュージー 既存の古典美術に飽きてしまった時にゴヤに出会ったわけですね、衝撃でしたでしょう。でも、将来的にダークアートだけを扱うお仕事をなさるとは思っておられました?
アルベルト まったく考えていませんでしたが、私はとてもラッキーでした。嫌いな仕事をするつもりはなかったのですが、好きなことを商売にできるとも思っていなかったので…。美術を扱いたいとは思っていましたが、画廊のような現代美術を扱う気はなく、こうやって新しい分野を開拓できたことは私の誇りです。
ジュージー ギャラリーは大変成功されておられますが、どのようなお客さんがいらっしゃいます?
アルベルト 作品を購入してくださったお客様は、多くが20代~40代の男女で、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、そしてメキシコの方々が多いですね。それらの国で展示会をやってきたことも影響していると思います。中には、美術投資家もいれば、個人コレクターで「来客者をびっくりさせたいから」と買っていかれた方もいましたよ(笑)。
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