「芸術家が命を懸けた作品を選ぶ」英ダークアート界の目利き美術商/インタビュー
4月にスペインのビルバオに旅行するんだけど、なんといっても現代建築とグーゲンハイム美術館は見ておきたいわ! スペインの巨匠建築家・サンティアゴ・カラトラバによる「ガラスの橋(カラトバ橋)」と、日本の建築家・磯崎新さんが設計したツインタワー(磯崎ゲート)などもぜひ巡りたいわね。そんな建築・美術・デザインをこよなく愛するアタシが、トカナ編集長から特命を受けました。「トカナの読者様が喜ぶような素晴らしいアートを紹介して下さい」と。
どうしましょう!?
ありきたりなアートの紹介では、脳と目の肥えたトカナ読者を満足させられないわ! 泡食って探しましたよ。そしてありとあらゆる手段を駆使して、数人とアポを取り付けたわ。まず1回目は、ロンドンでネットギャラリーを開くアルベルト・シッシさんのインタビューよ。彼は、「Macabre Gallery」というサイトで、ダーク・アートのみを扱う美術商さんよ。
■ダークアート界の世界的目利き「Macabre Gallery」
世界中どこを探しても、ここまで特化したギャラリーを持っているのはアルベルトさんだけよ。彼ほど人間の深淵を切なくも美しいものだと理解している人はいないかもしれないわ! イギリスのみならず海外の多くのメディアでも特集されている、まさに「ダークアート界の目利き」ですのよ!
ダークアートとは、ハリーポッターに出てくる黒魔術じゃなくて、文字通りの暗黒美術のこと。猟奇的であったり、残虐であったり、目を覆いたくなったり、人によっては不快感をもよおすような物まで、とにかくダークな部分にスポットライトを当てた芸術のコトね。でも、それでいて訴えかけてくるものが切なかったり、感動させるものだったり…と、世界中で大人気なのです。さて、そんなダークアートを専門に扱うギャラリーのオーナーであるアルベルトさんはどんな方なのでしょうか? 作品と一緒に見て行きましょう!
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