【驚異の人体】赤ん坊が双子を妊娠! 一体なぜ?
トカナではこれまでにも、奇形児や妊娠にまつわる世界中の不思議なニュースをお伝えしてきたが、「赤ちゃんが妊娠した」ケースは初めてだ。今回は、香港で起きた“不可解な命の神秘”についてお伝えする。
■一体なぜ? 当初3つのいのちをお腹に宿していた新生児
2月7日、英タブロイド紙「Mirror」が報じた記事によると、今回の驚くべきニュースが起きたのは、遡ることおよそ5年前。2010年に香港の病院で生まれた女の赤ちゃんが、その小さな体に双子を宿して生まれたというものだ。
中国本土に住む夫婦の間に生まれたこの赤ちゃんは生後 3 カ月後に自身の体内にいた 2人の胎児の摘出手術を受けており、その2人についていたへその緒を両方とも無事に除去、手術が成功したそうだ。
赤ちゃんのお腹にいた胎児の 2人(8~10 週間)はそれぞれ 14.2 グラムと 9.3 グラムと極めて小さく、またそれぞれが小さいながらも脚、腕、背骨、胸部(肋骨)をもっており、なおかつそのすべてが皮膚に覆われていたという。
では、一体なぜこのようなケースが起こるのだろうか?
世界保健機関(WHO)の報告書ではこのような多胎妊娠のケースは悪性腫瘍に転じやすい「成熟奇形腫」と位置づけている。
香港中文大学の元教授ユウ・カイマン氏は今回のケースについて「2 人はあまりに小さすぎたため、出生前の検査では検出不可能だった」と見解を述べ、病院側も「恐らく胎児はもともと 3 人で、うち 2 人は早いうちに成長が止まり、順調に成長した1人がこの女の子の赤ちゃんだったと思われる。多胎妊娠としては、非常に稀な例です」と報告書をまとめている。
同様の例は、新生児 50万につき 1人の確率、かつこれまでも200しか報告のないとても稀なケース。香港においては初めての出来事だった。
なお、気になる「原因」だが、医師や専門家らによると「当然ながら新生児が自己の意志で妊娠することは不可能であるため、母親、とくに複数の中絶を経験した母体に起因する」ということだ。
今後の対策として、病院側は妊娠初期段階からのエコー検査の普及が重要だと捉えている。しかし、医療技術に頼るだけでなく、まずは“望まない妊娠”を避けるためにはどうすればいいのか、男女ともに今一度考えていくことも大切なのではないだろうか?
(文=ODACHIN)
参考:「Mirror」ほか
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