CIAが気象を人工的にコントロールする“気象兵器”研究に意欲か?
あのCIAが“気象を人工的にコントロールする”研究に興味を示しているとの情報が突如明らかになった。
■敵対国の気象研究を懸念か? CIAからの質問に恐怖を感じた専門家
今回波紋を呼んでいるのは、アメリカ中央情報機関(CIA)が、専門家へ気象兵器の存在を暗示する質問をしていたという、英「The Guardian」紙の記事(2月)だ。
CIAが気候変動に関する研究に対し資金提供を行なうプロセスのなかで、気象研究のエキスパートであるアラン・ロボック教授と電話会談を行なった際に「他の国がこの国(アメリカ)の気候をコントロールした場合、我々はそれに気づくことができますか?」という質問があったのだという。
この質問と研究に資金提供しているという事実から、ロボック教授は「彼ら(CIA)の質問の意図には逆に『アメリカが気候をコントロールした場合、相手国はそのことに気づくか?』という本音があるのだろう」と懸念している。
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書作成にも大いに貢献してきたロボック教授だが、彼が携わった報告書(大気から二酸化炭素を除去するための手段、雲を変化させる方法、太陽光線の反射に関するものなど)の研究費用の一部をCIAを含むいくつかのアメリカの諜報機関が資金援助していたことにも触れ「彼ら(CIA)は明確な理由の説明がないにも関わらず本研究の主要な資金提供者であった。それだけに私は、気候を支配しようと試みている者が現実に存在しているのが心配でならない」と語っている。
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