未来の自分が今の自分の道筋を決めている? 時空を超える「量子」の恐るべき正体
■「弱測定」で90%の確率で予測が的中
そこでマーチ教授らは、上記の予測に加え、「弱測定」という近年注目されている方法を使い、特殊な予測を行った。通常の測定では量子の特性である複数の状態の共存を壊してしまうが、弱測定という方法では、その状態を壊さずに測定できるという。
具体的手法としては、特定の状態の量子に対し、その状態を壊さない程度の弱い測定を繰り返し、さらにその後の状態を厳選し、データを得る。サイコロの例で言えば、振り出す動作を何度も繰り返し、同じような動きができたものを厳選し、サイコロが取りうる動きを調べるようなものだ。
さらに弱測定にはもうひとつ大きな特徴がある。それは、時間が過去にも未来にも進むことを前提としており、測定結果から遡って過去の状態の確率を計算する「遡測(retrodiction)」という特殊な予測をすることができるという点だ。そして驚くべきことに遡測は、実験において量子の測定結果を90%もの精度で的中させたのだ。
■量子の世界では時間が過去と未来の両方向に流れている
今回の実験結果は、遡測が過去の状態について、より正確な予測を立てられることを示したとともに、量子が過去からだけでなく未来からも情報を取り入れることをほのめかしている。それは同時に、量子の世界では時間が過去と未来の両方向に流れているということを意味する。
マーチ教授は、「我々の世界において、なぜ時間が単方向にしか進まず、複雑性が常に増すのかわかっていません。しかし、このことについて、たくさんの科学者が研究を続けており、近いうちに解決すると思います」と、研究を続ける意欲を示している。
テレポーテーションや、すり抜けに加え、時空をも越えられる量子。中央競馬の武豊騎手の奥様はすごいのだなぁという、非常にバカバカしいシャレしか浮かばないのが非常に悲しいが、量子力学が人類の未来を大きく揺さぶるのは間違いないだろう。
(文=杉田彬)
参考:「Daily Mail」、「Washington University」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊未来の自分が今の自分の道筋を決めている? 時空を超える「量子」の恐るべき正体のページです。杉田彬、時間、物理、量子などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
科学最新記事
人気記事ランキング11:35更新
- ・脳を「脳がないクローン」に移植する!?
- ・熱帯の火山が噴火するとアジアで大飢饉が起きる?
- ・ 「反物質」をトラックの荷台に乗せて運ぶ実験に成功
- ・米下院議員「NASAは機密情報を握っている」
- ・2050年には居住不可能になる5つの地域
- ・無重力空間では「精子が迷子になる」衝撃の研究結果
- ・超問題作『チェルノブイリ』に恐怖! 反原発派の盲点も
- ・人間の脳は“テレパシー”を使っていた!?
- ・アメリカの夜空で「巨大火球」が異常発生中!?
- ・着信の瞬間に「誰か」がわかる“電話テレパシー”
- ・逃げる気配ゼロで「席に座ったまま」全滅… 戦闘潜水艦「H.L.ハンリー」の謎
- ・著名サイキックの2026年“4月予言”
- ・10分間の心肺停止が招いた「5年後の未来」への旅
- ・密室で20回刺されていたのに自殺!? 未解決の怪死事件「エレン・グリーンバーグの謎」
- ・科学者が導き出した大ピラミッドの“超効率的”な建造システム仮説
- ・トリノの聖骸布から「複数人のDNA」が検出される
- ・米議員が4月14日までに「46本の未公開UFO動画」の提出を要求
- ・脳を「脳がないクローン」に移植する!?
- ・【エイプリルフール傑作選】伝説の「公式」おふざけニュース8選
- ・J・D・ヴァンス米副大統領「UFOの正体は宇宙人ではなく“悪魔”だ」


