僕の恋人は美少女シリコン人形 ― 男のうつ病を改善させた人形との甘い生活とは?
1980年代、「キャベツ畑人形」という人形が流行した。顔や服装によって6,000以上の種類があり、それぞれに名前と誕生日が付いたカードが付けられて送られてくる。本来は子ども向けだったのだが、子どものいない夫婦や老夫婦が購入して我が子のように可愛がるという話をよく聞いた。今回ご紹介する話はその中国版と言ってよいのだろうか――。
■うつ闘病中にネットで見て一目ぼれした“娘”を即購入
宋渤(ソン・ボー)さんは中国、天津に住むゲームデザイナーだ。数年前に激しい頭痛におそわれ、医者に「くも膜のう腫」と診断され継続的に頭痛に悩まされているという。彼は将来、結婚する事も家族を持つこともできないと考えるようになり、ひどく落ち込み、うつ病になった。
その後、宋渤さんは家に閉じこもり、ひたすらネットを見る日々だったがある日、オンラインストアで2,200ドル(約26万3,000円)の「ラブ・ドール」を見つけたことで、病が改善し始めたという。この人形はシリコン製で身長は145センチ。大きさとしては小学校高学年くらいだが、重さは20キロと本物の小学生よりはかなり軽い。宋渤さんはその人形をすぐ気に入り購入。名前は「小蝶」と名付けた。
宋渤さんは小蝶を連れてどこにでも行く。スーパーマーケットはもちろん、レストランや映画にも連れて行き彼女のチケットもちゃんと購入し、食事も二人分注文する。彼女との日常を撮影するのが彼の趣味となり、さまざまな場所で写真を撮影しているが、1枚のショットに最低30分はかけて小蝶のポーズや自然な見え方を決めるという。
また、145センチと小柄な小蝶のために洋服や靴はすべてネットで買い、時にはオーダーメイドすることもあるという。その努力のおかげか、写真の中の小蝶は生きている女の子のように可愛らしい。宋渤さんは実家に母親と住んでいるが、母親は小蝶の事に文句を言わないそうだ。
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