ハイディンガーのブラシ ― 人間の目に隠された「最大のミステリー」 とは?
■「ハイディンガーのブラシ」を意識的に見て“太陽ナビ”能力を呼び覚ます
偏光感受性を備えている生物は太陽由来の偏光を感知することで現在地を確認し、水場を探し、獲物を探し、外敵を検知し、またコミュニケーションすらこの能力で補っているといわれている。意外にも優れた偏光感受性を備えている人間にも“太陽ナビ”機能はあり、少なくとも古代人はその機能を十分に活用していたのではないかと考えられるということだ。特に一定の季節の間は夜でも薄っすらと明るい“白夜の国々”ではこの能力がいかんなく発揮されるという。しかしながらこの能力は、我々の長い文明社会での暮らしの中で使われることなく死蔵され、多くの人々にとっては“眠れる才能”であるということだ。
だがこの“眠れる才能”のスイッチを「オン」にする方法があるという。それは日頃から「ハイディンガーのブラシ(Haidinger’s brush)」を意識的に見ることだという。
「ハイディンガーのブラシ」とは何か? これは条件さえ整っていれば青空を見上げても見ることができるが、身近なところではパソコンの液晶ディスプレイやスマホの画面で見ることができるという。液晶ディスプレイの光は“偏光”で、人間の側が頭を傾けるなどして見る角度を変えることで、白い液晶画面に黄色っぽいシミのようなものが5秒間ほど浮かんで見えるのだ。「ハイディンガーのブラシ」をはっきり見るためには、液晶ディスプレイの画面を真っ白にして明るさを最大にし、なるべく周囲が暗い場所で行なうのがいいようだ。
「ハイディンガーのブラシ」が見えるということは、人間は光の偏光を感じ取れることを意味している。そして意識的に「ハイディンガーのブラシ」を見ることで、自然環境の中で空からの偏光を感じ取る能力も高まり、ハチのように“太陽ナビ”を駆使してカーナビいらず、地図いらずで移動できるようになるかも……!?
(文=仲田しんじ)
参考:「Yahoo! News」ほか
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