『家畜人ヤプー』全権代理人・康芳夫が遂に映画化計画を激白!『永遠の0』『絶歌』にも物申す!!

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――でも“いつ死ぬかわからない”と言いながら、もうすぐ80歳にもなりますよね。

「それはたまたま(笑)。たまたま生きちゃっただけですよ」

――康さんの話には大きなお金の額が飛び交いますが、康さんにとってお金ってどういうものですか?

「地から湧いてくるか、天から降ってくるって考えてないとできないな、って思ってますよ。僕がやってたことっていうのは、今は広告代理店がやってるわけです。昔は表でやっても税金で取られるだけだから、裏で仕切ってたわけです。場合によってはやばい金だったこともあるし、いろいろ厄介なことはありましたよ」

――現在の世界を見てどう思っているんですか?

「干からびてる、干からびきってますよね……もうなにもないよ(笑)。もう革命もないし、ここから切り開いていくのは至難の業だろうね。だけど地球は回ってるし、切り開ける時に切り開けるものだし」

――生きてる限りは何かを仕掛けていくと。

「僕なりに開いてみせようとは思ってますけどね、死ぬ前の退屈しのぎに」


■『絶歌』は低次元の書物

――先日「家畜人ヤプークラブ」を再開されたのは、まだ何かをやりたいという欲求なんですか?

「暇潰しですよね……そういう意味でいえば、メルマガはおもしろいですね。(神戸連続児童殺人事件の犯人である)少年Aの著書(『絶歌』)についても自分の見解を出しますよ(既に出ているのでウェブを参照)」

――A少年が出した本がベストセラーになってお金持ちになることについて、世間では非難の声が上がっていますが。

「まあ法的には問題ないよね。人を殺したんだから当然社会的制裁を受け続けてるわけなんだけど。まあ今回の本がお金がほしいって気持ちや、功名心からきたんだとしたら、くだらない話だよね。そうでなくて、たとえば殺人に対する彼の哲学的根拠をもって出したんなら、それは立派なものですよ。しかし『絶歌』には超越的哲学はほんのこれっぽっちもない。低次元の書物だよ」

 広告代理店に活躍の場を奪われたといっても、康芳夫は絶えず現実社会とリンクしていたのだろう。ひとたび口を開けば、過去の麻原彰晃や吉本隆明のように、現在の最前線に質問状を送り続けているのだという。


■百田尚樹に突きつけた質問

「作家の百田(尚樹)にも僕は質問してるんだよ。イスラム国に志願してゆく青年が世界中にいますよね。彼は『永遠の0』で特攻隊の物語を書いているが、イスラム国志願兵と特攻隊員のメンタリティの違いを彼に訊いたんだが、答えないんだよ! 何度も訊いているのに。今度彼が連載している編集長を通して直接やってやろうと思ってるよ(笑)。これは答えたらヤバい質問だと思ってるから答えられないんだ」

 これはまさに現在のインターネット社会でいうところの「凸る」という行為そのもの。誰もが答えたがらない真に迫る核心部分を嗅ぎつける視線。昭和の怪プロデューサーはインターネットが普及する遙か前から、そこを攻撃し続ける好戦的なアクティビストだったのだ。齢80を前にTwitterを駆使しているのは伊達ではない。

――今度から康さんが絶対に答えられない質問を出すっていう企画をどこかでやるべきですね(笑)。

「ははは(笑)、ぜひやりましょう。そちらのサイトでいいですよ。では一度おたくのボスである苫米地さんにも会わせてくださいよ。脳科学者でしたよね? まああの茂木(健一郎)っていうのも僕の弟子みたいなもんなんだけど、脳科学ってのはこれですよ(眉に唾を付ける)。でも、苫米地さんは彼らとはちょっとレベルがちがうという気がする」

――そうなんですか?

「いわゆる脳科学っていうのはこんな曖昧なものないってものなんですよ。洗脳された人間をを解放すると言ってメンタルコントロールするということ自体、別の世界に人を引きずり込んでいるのよ。これ厳密に言うと、別の洗脳なんです」

 虚業家の視線は無差別全方位に、虚実の間を照らし続けているのだ。
(文・写真=福田光睦/Modern Freaks Inc.代表)

・康芳夫インタビュー記事まとめ読みはコチラ

●康芳夫(こう・よしお)
1937年東京生まれ。国際暗黒プロデューサー、虚業家、家畜人ヤプー全権代理人、全地球を睥睨するスフィンクス。
公式ツイッター=@kyojinkouyoshio
公式サイト=http://yapou.club
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8月8日 45年ぶりに『家畜人ヤプー倶楽部』復活(定期開催)イベント開催!

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<イベント概要>
月蝕歌劇団 代表 高取 英 構成のショー、 柊 一華 演出の本格的SMショーを酒を飲みながら堪能ください。出演:女王様『柊 一華』,モデル『秘密』 / 倉敷あみ(月蝕歌劇団トップ) 三上ナミ 柴奏花 他月蝕歌劇団

<日時>
2015年8月8日(土)
・第一回め:開演時刻 18:30 前売り(予約)3500円(当日会場払い)
・第二回め:開演時刻 20:30 前売り(予約)3500円(当日会場払い)

<会場>
家畜人ヤプー倶楽部@下北沢

<チケット>
http://peatix.com/event/101342

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Modern Freaks Inc.代表 地下編集者という名の荒野に棄てられた人間賛歌蒐集業。『Black Calendar』管理人 『下ー1グランプリ』『デスカルチャーサミット』『ヤリマン甲子園/ヤリマン五輪』主宰 『ネットで噂のヤバイニュース超真相』企画・監督 劇映画『YARIMAN HUNTER』準備中! 
ツイッター→https://twitter.com/mitutika

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