医者は「4人に1人がうつ」のブラック職業?医療ミスの原因に繋がる可能性も?
■苦労の多い研修医時代、日本でも同様の結果が
米では、日本での医学部にあたるメディカルスクールを卒業後、「インターン」や「レジデンシー」とよばれる研修期間に入る。この時期に実際に現場で訓練する集中的なOJT研修が行われるのだが、十分な知識や経験がない状態で、主要な診療科に一通り所属するため、非常にストレスが多いという。また、研修医という立場であっても当然、患者に対して重い責任を持って対応することが求められるため、思うような治療ができずに心を痛めることもあるようだ。
「若い医師たちが苦しんでいる具体的な数字が証拠として出てきたからには、一刻も早く彼らを助けるためにこの問題に取り組まなくてはならない」と、セン博士は危機感を語る。最近ではほとんどのメディカルスクールにおいて、メンタルヘルスについて対応を始めたものの、今以上の取り組みが必要だという。
今回の研究は米の研究であり、日本の研修医とは制度も地位も微妙に異なるものである。しかし、日本でも小規模ではあるが過去に同様の研究が行われ、やはり4人に1人が抑うつ状態になるという結果が出ている。
病んでいる医者は、医療ミスや治療の質の低下を招くことから、患者となりうる私達にも身近な問題である。健康を損なったときの頼みの綱である医者、まずはその身の健康を損なわないような研修制度を考えなければならないようだ。
参考リンク:「UofMHealth.org」、「The JAMA Network」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊医者は「4人に1人がうつ」のブラック職業?医療ミスの原因に繋がる可能性も?のページです。医療、医療ミス、ブラック、研修医などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで