【宇宙人特集】賢いはずの宇宙人が50年間も同じ手口で人間を誘拐し続ける謎
宇宙人はいまだ未知の存在である。だが、アメリカには、ある時期から「エイリアン(宇宙人)に誘拐された」という人々が現れ始める。彼らのエピソードは、驚くほど似通っているのはなぜなのだろう。
この疑問の真相に迫ったのが、『なぜ人はエイリアンに誘拐されたと思うのか』(早川書房)である。著者のスーザン・A・クランシーは心理学者だ。新聞広告に「エイリアンに誘拐されたことがある人を求む」と呼びかけ、多くの体験者と出会ってきた。
・アブダクションの特徴5
・事件は夜
アブダクション(誘拐)は大抵、夜に起こる。被害者が眠っている時、あるいはひとりで車に乗り郊外を走っている時などに、知らぬ間に誘拐される。
・目撃者はいない
その瞬間を目撃する第三者はおらず、写真や音声などの証拠もない。ほとんどが個人の証言に依拠した体験となる。
・記憶が飛んで船内へ
次の記憶はUFOの船内のような場所。
・人体実験
寝かされた自身の体に宇宙人が、人体実験を行おうとしている。その際、実験箇所は下半身に集中し、男性は精液を抜き取られたり、精巣組織のサンプルを取られたりする。また女性も、体に棒を差し込まれ卵子を取られる。中には宇宙人とセックスをして、子供を妊娠したと証言する女性までもいる。記憶は麻酔をかけられたようにおぼろげであり、はっきりとはしていない。
・謎のアザ
目を覚ますと、体には手術痕とみられる傷跡やアザが残っていることもある。
これまで、こうした体験は俗説では、幼少期の虐待が影響しているとされてきた。幼少期におけるおぞましい性的虐待の体験が抑圧され、宇宙人誘拐の記憶へと転化する。真犯人はほとんど親兄弟など身内の犯行のため、名乗り出るわけにもいかず、真実はうやむやにされたままというものだ。
だが、ことの真相は、幼少期の虐待だけにとどまらないことが、本書では言及されている。宇宙人による誘拐被害の経験者たちはアブダクティと呼ばれ、むしろ、珍しい体験を喜ぶ向きもあり、相互に交流を持つほどなのだ。彼らには共通項がある。
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