“第二の杉沢村”と呼ばれた「地図にない村」を訪れて ― 樹海近郊にひっそりと佇む集落に潜入
2015.12.07 14:00
実はご存知の方も少なくないかと思うが、もともとこの集落に住む人々の大半は、70年代に西湖で発生した水害の影響を受け、大規模な移住作業の末に誕生したという。そのため、近隣住民の間では、この地域のことを「移住地」と呼ぶ習慣があると聞く。おそらくそうした移住計画に基づいた、行政主導の計画的な造成であったがゆえに、「真上から見た奇異な姿」が形成されたのだろう。そうした意味で言えば、その見た目の奇異さは、ある種の必然性から生まれたものと言えなくもない。
小雨がふりしきる中、集落の中をゆっくりと見てまわる。すると、その道路脇には先述したように、観光客向けの民宿が点在していることに気づかされる。しかし、民宿かと思ったら民家であったり、民家であると思ったら民宿…という具合に、そのあまりに地味な佇まいと、商売っ気のなさからなのか、はたまた付近一帯を包み込む独特の静寂からなのか、観光地特有の高揚感は感じられない。道すがら見かけた樹海荘という別荘は、この界隈でも、窓からの見晴らしが良いことで、割と有名な民宿のようだ。
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2024.10.02 20:00心霊“第二の杉沢村”と呼ばれた「地図にない村」を訪れて ― 樹海近郊にひっそりと佇む集落に潜入のページです。樹海、地図にない村、Ian McEntire、集落などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで