圧倒的スケール! 村上隆の五百羅漢図を見ると「妙に元気が出る」のはナゼ? 五百羅漢寺で探ってきた

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■まさに奇跡! 空襲を生き延びた、松雲の羅漢像

rakan9.jpg江戸時代の五百羅漢寺のようす 「江戸名所図会 巻7 18」 国立国会図書館ウェブサイトより引用

 さて、ここまでいくつかの「らかんさん」を紹介してきたが、少しはその魅力が伝わっただろうか。

 ところで、江戸期の木彫の仏像は、明治期の廃仏毀釈運動や太平洋戦争時の大空襲によって、そのほとんどが消失してしまったそうだ。その中で松雲の羅漢像が残ったことは奇跡的なことであった。

 現在は東京都の重要文化財に指定されているが、私たち一人ひとりがこの魅力的な彫刻群を次世代に受け継いでいかなければならない。しかし、思い起こすべきは、当時は松雲の木像も「現代美術」であったということだ。おそらく昔は金箔が貼られていただろうし、彩色も施されていただろう。つまり、ビジュアル的にはかなり派手だったはずだ。

 今、私たちが村上の《五百羅漢図》を見るのと同じような感覚を江戸の人たちも感じたのではなかろうか。だからこそ、「らかんさん」は大衆の熱狂的な支持を獲得したのである。ちなみに当時の五百羅漢寺は、大量の参拝客を受け入れることが可能な回遊式参拝施設であった。混乱を避けるために通路はすべて一方通行で、しかも立体交差まで備えられていた。つまり、江戸の五百羅漢寺は、六本木ヒルズの森美術館的な場所だったのだ。


■らかん亭 精進料理

rakan10.jpgらかん亭 精進料理

 五百羅漢寺では五百羅漢像を年間を通じて観ることができる。また参拝の後には、境内に併設されている料理屋「らかん亭」で精進料理や懐石料理を味わうのもいいだろう。筆者は精進料理(写真)を食べてみたが、見た目も美しく、味も大変良かった。特に、きのこ東寺和え、柿芋餅、天かぶの煮物が美味だった。しかも健康的なのだから大満足である。

 森美術館の「村上隆の五百羅漢展」は、来年(2016年)の3月6日まで開催している。ならば、この好機を逃す手はないだろう。ぜひ、「らかんさん」をめぐって、江戸時代と現代の双方を旅してみてはいかがだろうか。きっと新たな発見があるだろうし、「元気になる」こと請け合いである。
(文=斎藤誠)

■「村上隆の五百羅漢図展」
作家名:村上隆
主催:森美術館、朝日新聞社、NHKプロモーション
会場:森美術館 東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
会期:2015年10月31日(土)~2016年3月6日(日)
時間:10:00-22:00(火曜日は10:00-17:00)※11月3日(火・祝)は22:00まで
HP: http://www.mori.art.museum/contents/tm500/

■五百羅漢寺
所在地:東京都目黒区下目黒3-20-11
交通機関:山手線目黒駅より徒歩12分、東急目黒線不動前駅より徒歩10分
電話:03-3792-6751
HP: http://www.rakan.or.jp/

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コメント

1:匿名 2015年12月24日 15:55 | 返信

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