世界一高い木、ハイペリオン 地上から1番近い枝がビルの25階に相当
そして計測の結果、ハイペリオンの高さが115.55mであることが確定する。これによって同じ国立公園内に存在する、それまで最も高いとされていた「ストラトスフィア・ジャイアント(成層圏の巨人)」という113.11mの木を、約2m上回り、世界一の座を手にしたのだ。
ちなみに、メジャーによる測定とレーザーによる測定との誤差は3cmであった。
■伐採を乗り越えて
しかし、この木がここまで成長したのには偶然に近いものがあった。それはセコイアの木が良質な材木となるため、過去にはよく伐採されていたからである。実際に、ハイペリオンから1キロほど離れたところでは皆伐採されてしまっており、荒涼とした地が広がっているという。
パイペリオンは幸運にも、自身に伐採の手が伸びる前に辺り一帯が国立公園となったため、難を逃れることができたが、1970年台には米国のセコイア森林の15%が伐採され、現在ではかなり数が少なくなっている。同じセコイアの木で、さらに高い木を見つけることはなかなか難しそうな状況だ。
しかし、シレット教授によればハイペリオンの樹齢は600歳で、これでも人間でいう20歳前後にあたる若い木であるそうだ。これはつまり、まだ成長が見込めるということである。
現在、ハイペリオンが立つ正確な位置は公表されていない、それは、観光客がくることで環境が破壊されることを回避するためだ。これほどひっそりと、またゆっくりと更新されていく世界記録も、他にはないだろう。
参考リンク:「odditycentral」、ほか
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