「重力波」初観測でUFO・幽霊・パラレルワールドなど、あらゆる超常現象が解明される!? オカルトが科学になる可能性【後編】

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LIGO2_2.jpg画像は「MIT」より引用

「この理論における宇宙は、ビッグバンが起きて10のマイナス44乗秒後から10のマイナス33乗秒後という、1秒の“1兆分の1兆分の1の10億分の1”という極微の時間のうちに爆発的に膨張。その急激な膨張で、空間に量子的なゆらぎが生じたとされています」

「だとすると、宇宙全体へと引き伸ばされたそのゆらぎは、重力波として今も残っているはずです。これこそ『宇宙重力波背景放射』と呼ばれるもので、もし次にこれが観測できれば、『インフレーション理論』に基づく宇宙像が正しいことになる」

「極微から始まった宇宙と極大の宇宙とが結びつき、量子力学が宇宙サイズで有効になります。それは『マルチバース理論』、すなわち宇宙には無限の分岐があり、無限の宇宙が隣り合っているという、SFでいうところの“パラレルワールド”が存在するという宇宙像が正しいことを示しているのです」

「まるで密教の曼陀羅のように、さまざまな階層の世界が絡み合いながら、無限につながっている。このモデルが正しいならば、これまでオカルトと一笑されてきたUFOや幽霊などの奇妙な物事も、科学の俎上に乗るかもしれません。それどころか、私たちが分けて考えてきた意識と物体、認識と対象などの境目がなくなり、ごちゃ混ぜになる可能性もある。超能力だってあるかもしれない」

「もちろん、それは今までのオカルトの文脈とは違いますし、これまでのオカルト研究家の成果が否定される可能性もあります。しかしそれでも、科学に100年に1度のパラダイムシフトが起き、学問の体系を変えてしまうぐらいの衝撃になるでしょう。いつ宇宙重力波背景放射がキャッチできるのか、興味津々です」

 つまり、オカルトと科学とを分け隔てて考えてきた時代が終焉を迎える可能性があるということだろう。まさに、私たちの感覚をはるかに超越した不思議な出来事が“起き得る”宇宙像が誕生しつつあるのだ。我が国を代表する詩人・思想家の宮沢賢治は、心霊現象(オカルト)について「非科学ではなく未科学」なのだと説いた。重力波の発見は、まさに彼の宇宙観が正しかったことを示す好例である。新たな宇宙像を手に入れた人類は、果たして宇宙に生きる知的生命体の中でも高度な存在へと進歩することができるのか。まずは、オカルトに対する認識を改めることが第一歩といえそうだ。
(編集部)


動画は「The University of Chicago」より


協力:「サイエンスニュース
参考:「LIGO」、「東京新聞」、ほか

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