こんなに美しいのに“オゾン層を破壊する”空模様 ― 真珠母雲の恐怖とは?=イギリス
下の写真は英国の空に出現したあっけに取られるほど美しく、珍しい真珠母雲である。しかしこの雲はその美しい外見にもかかわらず、その裏に環境問題をはらんでいるのだ。
■真珠母雲とは?
この雲は真珠母雲(しんじゅぼぐも、Mother-of-pearl clouds)、もしくは極成層圏雲(きょくせいそうけんうん、Polar stratospheric clouds)と呼ばれ、文字通り成層圏に作られる。真珠母雲はマイナス80度近くの冷たい空気で、約2万1千メートルの高度にできるので、日没後も太陽光を受けて輝く真珠母雲を見られることがある。オーロラと見間違うような美しい真珠母雲は太陽の光が、小さな氷の結晶に反射することで虹色に輝いて見える。またこの雲が鮮やかな虹色をしている理由は、雲を構成する雲粒の大きさが均一であることだという。

■真珠母雲が英国・スコットランド北部に出現の理由

この雲は高緯度地方で気温がきわめて低い時にしか形成されないので、通常は北極や南極でしか観測されない。ところがこの真珠母雲が、今年の2月2日に英国北部とスコットランドの間に出現した。
この雲が突如、英国に出現した理由だが、この雲の出現する数日前にスコットランド北部には、英国観測史上第八番目に大きな台風「ヘンリー」が襲来していた。この台風「ヘンリー」が成層圏に湿気を送り込んだことが、この地では珍しい真珠母雲出現の要因らしい。
写真家のアレック ・ ジョーンズ氏は、サウス・シールズに近いサウター灯台の近くで、早朝5時にこの雲を撮影したが、このような雲を見るのは初めてだと英紙「Daily Mail」に語った。
英国ランカスター大学の研究機関である「オーロラ・ウォッチUK(AuroraWatch UK)」は、多くの人々からオーロラ目撃の報告を受けた。しかし実際の気候はオーロラが出現する条件ではなかったので、気象専門家は真珠母雲とオーロラを見誤ったのだろうと話す。
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2024.10.02 20:00心霊こんなに美しいのに“オゾン層を破壊する”空模様 ― 真珠母雲の恐怖とは?=イギリスのページです。空、オゾン層、成層圏、三橋ココ、オーロラ、真珠母雲などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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