ドイツ人冒険家がミイラ化遺体で発見される! 幽霊ヨットに残された謎のメッセージ
■死んだ妻に宛てた謎のメッセージ
それは、生前のマンフレッドさんが冒険の途中で元妻のクローディアさんに宛てて記した、ドイツ語でわずか32語の短いメッセージだった。
「30年間、私たちはともに人生を歩んできた。しかし、悪魔の力は、生きようとする希望よりも強かった。もう君はいない。君の魂が、平安とともにあらんことを。 マンフレッド」
“生きようとする希望”が、元妻のことを指しているならば話に矛盾はない。マンフレッドさんが死亡したと考えられる約1年前、すでに元妻は他界していたからだ。しかし、これが彼自身の“生きようとする希望”だったとしたら……? 彼は突然死の前に、自らの死を感じ取っていたことになる。すると、とたんに“悪魔”の表現も不気味なイメージを帯びてくるのだ――。
「非情に熟練した船乗りだった。嵐に巻き込まれることなんてないはずだ。マストが壊れていたのは、恐らく彼の死後のことだろう」
マンフレッドさんと2009年にマヨルカ島(スペイン)で出会った船乗りは、このように語っている。結局マンフレッドさんの最期、そしてメッセージを残した意図は不明のままとなっているが、現地の警察はドイツ大使館とも連携しながら捜査を継続中だ。
ドイツ西部ルール地方出身、母国の冬の寒さを嫌って海洋冒険家になったというマンフレッドさん。そのヨットは、彼が送ってきた人生を雄弁に物語っていた。彼にとって、冒険中に絶命したことはこの上ない幸せだったとする見方もあるだろう。しかし、母国から遠く離れた海の上で、彼が元妻や一人娘の顔を何度も何度も思い浮かべていたことだけは間違いないようだ。
(編集部)
参考:「Bild」、「The Daily Mail」、ほか
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