米で行なわれる完全なペニス移植の詳細とは? 死体から適合する性器を見つけ…拒絶反応は?

 アメリカ初のペニス移植手術が近々執り行われる予定だ。はたして、移植されたペニスは、きちんと機能するのだろうか?


■アメリカ初のペニス移植手術へ

penistransplant1.JPG「Popular Science」より

 兵士が国益を守るために戦場で失うものは多い。命を失う者、命こそ取り留めたが、四肢や視力、聴力、臓器などを失うものも少なくない。そして、あまり話題に上ることはないが、性器を失ってしまう兵士もいる。

 イラクとアフガニスタンの戦争では1300人を超えるアメリカ兵が、こういった性器損傷を受けている。こうした性器損傷を受けた兵士に、今、救いの手が差し伸べられようとしている。科学情報サイト「Popular Science」のレポートによれば、ジョーンズ・ホプキンス病院の医師と科学者のチームが、アメリカ初となるペニスの移植手術を執り行うとのことである。

 中国や南アフリカでは、完全な移植手術とまではいかないが、部分的なペニスの移植手術の成功例はあるという。しかし、なぜ医療先進国のアメリカでの手術例が今までないのであろうか。もちろんその理由はいくつも挙げられるが、大きな理由の一つとして術後のリスク管理があるという。

 たとえどんな臓器移植であっても拒絶反応のリスクが必ずある。その拒絶反応を抑えるために、もともと人体に備わっている免疫力を抑制剤などの薬物を利用して抑える必要が臓器移植には不可欠だとされている。性器の移植によって自己の免疫系を損ない、死ぬまで薬とおつきあいをしながら生活をするという選択は、心臓、肝臓、腎臓などの生命を司る臓器の移植と比較した場合、医学的に必要度が低いと考えられてきたからであろう。

 しかし、ジョーンズ・ホプキンス病院泌尿器科の医師で、性医学フェローシップのディレクターであるアーサー・バーネット氏は、この考えに反対し「多くの性器損傷を受けた患者は25歳以下で、彼らはもとの完全な身体に戻りたいと願っている。失われた部位の問題ではなく、考えかたの問題である」と言っている。

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