【古代エジプト】親指切断、喉切られ… 最後のファラオ・ラムセス3世暗殺事件の全貌がミイラで判明!

■ラムセス3世の壮絶な最期とは?
今月21日、科学メディア「Live Science」が伝えたところによると、ラムセス3世のミイラを最新鋭のCT装置にかけたのは、エジプト考古学者のザヒ・ハワス氏とカイロ大学の放射線医師サハル・サリーム氏だ。彼らは、今回の調査結果を書籍『Scanning the Pharaohs: CT Imaging of the New Kingdom Royal Mummies(ファラオをスキャニングする:エジプト新王国のミイラのCTイメージング)』としてまとめているが、なんとラムセス3世は、これまで判明していた喉元以外にも、足の親指を切り落とされていたのだという。
ラムセス3世にとって足の親指を切り落とされたことは致命傷にはならなかったが、これによって暗殺時の状況がくっきり浮かび上がってきた。サリーム氏によると、暗殺時のラムセス3世は少なくとも2人の敵に襲撃されており、その一方は正面からファラオに向かって斧のような武器を振り下ろした。その結果、ラムセス3世は(かわしきれなかったのか)足の親指を失ってしまったのだ。ところが直後、今度はファラオの背後から、もう一方の敵が襲いかかった。そして一気にナイフや短刀で気管と食道を切り裂き、暗殺を果たしたというわけだ。襲撃後、ラムセス3世はすぐに絶命したと考えられている。

「調査では、暗殺時の状況のほか、ラムセス3世がミイラ化される際に、遺体整復師が親指の傷を隠そうとしていたことも判明しています」(サリーム氏)

画像は「Wikipedia」より引用
このような施術は、死後の世界でも身体を美しく保ち、不自由なく暮らせるようにとの配慮だと考えられているようだ。
今回の調査によって、これまで謎のベールに包まれていたラムセス3世の暗殺という伝説が史実であることが確定的となった。パピルスに記されているとおり、自らの息子ペンタウアー王子を次のファラオにしようと目論んだ第二王妃ティイが、王家の関係者とともにラムセス3世の暗殺に及んだという線が一層強まったとされる。
3200年前の出来事を、まるで今そこで繰り広げられているかのように生き生きと蘇らせた最新科学。壮絶な最期を遂げたラムセス3世はたしかに気の毒だが、今こうして彼の人生が再び日の目を見ていることを考えれば、「ミイラになって待ち続けた甲斐があった」と大いに喜んでいるかもしれない。
(編集部)
参考:「Live Science」、「The Daily Mail」、ほか
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