ESA「月面村」建設計画は本当に成功する? 月面に潜む宇宙人は黙っていない?

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画像は、「Wikipedia」より

■まずは月、そしてその先へ

 ここ数年、ESA欧州宇宙機関が2020年を目途に月に行き、2024年頃には長期滞在ができるほどの月面基地を建て、ビジネスや観光にも利用できる「村」をつくる計画を立てている。

 この計画は2015年12月15日にオランダのヌアービジークにある欧州宇宙科学技術センターで開かれた国際シンポジウムで詳細が発表されたものだ。このシンポジウムは、200人の科学者と専門家を集め、次の10年間の計画とミッションを議論するというものだ。

「Moon 2020-2030 – A New Era of Coordinated Human and Robotic Exploration」と題されたこのシンポジウムでは、NASA、ESA、Roscosmosとその他連邦政府関係機関の14人のメンバーで考案した宇宙探査のロードマップを元に、「どのように月に行くのか」「どう探査するのか」「将来この計画をどのように利用するか」「月は火星への踏み台である」など、さまざまな話が語られたという。特に、会議に参加していたESAの長官、ヤン・ヴォーナー氏も以前から“国際宇宙ステーションの後釜としての月面基地”に関心を示していたそうだ。

 すでにイギリスの製造会社『Monolite』は、月面基地建設のために砂状の素材を結合させる3DプリンタをESAに提供。これは、月面の資源と酸化マグネシウムを混合させたものを素材として、それに特殊な塩を結合させると石のような固体を造ることができるものだという。1時間に約3.5メートル造れるため、ひとつの基地を約1週間で完成させられる見込みだ。

■月面の過酷な生活環境!

 月面の大気は地球と比べ希薄なため、平均気温はマイナス233度から123度と大きく変動するが、NASAの月探査機LADEEの科学者であるリック・エルフィックによれば、「灼熱の昼間に対し、日没は低角度で差し込む太陽光によって摂氏0度ほどでわりとさわやかである」らしい。

 宇宙に詳しい専門家A氏はこう述べる。

今回の発表にもありましたが、月の重力は地球の6分の1です。まだ仮設段階であるが、有人基地を建設する場合、月の微小重力が骨密度と筋肉の減少に影響を及ぼす可能性もあるといわれています。ほかにも、月の1年は地球の27.3日分(月の29.5日分が地球の一日)に相当するため、時差による人体への影響も考えられるでしょう。

 とはいえ、月が基地建設に適している理由もあります。

 仮に我々が生活する場合、空気と水、ロケットの燃料などが必須となりますが、月の土には酸素42%、シリコン21% 、鉄13%といった主原料が豊富に含まれているため、それらを活用して作り出すことができるといわれているんです。つまり、地球からわざわざ物資を運ばずとも、最低限の生活が送れる可能性があるということです。また、月面の南極部分は光が届かないため、氷が堆積していますので、これを生活用水として利用することも可能でしょう。氷の成分を調べれば、太陽系の初期の状態や月の構成成分も解明される可能性もあり、ロマンが広がります」

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