眼球が平らになる!? 宇宙飛行士の80%が襲われる深刻な目の異変「VIIP」の謎とは?

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■有人火星探査計画の障害に

 この「視覚障害脳圧症候群 (VIIP)」はNASAが計画中の火星旅行において大きな妨げとなりえる。そこで科学者はその原因を見つけようと必死になった。

 ドイツの航空宇宙医学研究所のカリーナ・マーシャル・ゲーブル博士は、宇宙における人体の体液の流れを調べるため、被験者の頭を逆さにするテストを行った。しかし地球で行われるこのテストは重力の影響を受ける上、宇宙飛行士が宇宙で暮らす期間と同じ程度の長時間にわたり、被験者を逆さにし続けることはできない。現時点では残念ながら、地球で宇宙と同様の環境を作れないとゲーブル博士は語る。

 この問題に取り組むテキサスのヒューストンのベイラー医科大学(Baylor College of Medicine)の神経内科医エリック・バーシャド博士は、頭蓋内圧を正確に測り、かつ被験者の身体を傷めない方法が今後5年以内に実現しそうだという。その方法の開発者は、ジョージア工科大学の生体医工学者のロス・ エシアー博士だ。

astronautseyesight2.JPGOddity Central」の記事より

 博士は宇宙飛行士の頭に溜まった体液を、脚の方に流す装置の製造に取り組んでいる。しかしこの装置はあくまでも開発段階で、被験者によっては装着すると不快感があり、また「視覚障害脳圧症候群 (VIIP)」を防ぐためには、どのくらいの時間着用する必要があるのかもまだわかっていないらしい。

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