予測不能な「ガンマ線バースト」直撃でアッという間に人類滅亡!宇宙の彼方から地球が狙い打ちされる!?

 スゴ腕ともなれば、2km先のターゲットにさえ命中させるという“一発必中”のスナイパー。戦場を恐怖に陥れる長距離精密射撃のエキスパートだが、この広い大宇宙にも、恐るべきスナイパーが存在するという。その射撃が、もしも地球に命中したら……地球は、即座に大破局を迎える。


■射程は数千光年、恐怖の“ガンマ線バースト”

 宇宙空間を飛び交う高エネルギー放射線は「宇宙線」と総称されるが、これらは絶えず地球にも降り注いでいる。そのほとんどは、地球を包むオゾン層に阻まれ、弾き返されているのだが、オゾン層のバリアを無効にするほどの強大なエネルギーを持つ宇宙線がある。それは、広大な宇宙のどこからともなく放出される「ガンマ線バースト」だ。もしガンマ線バーストの直撃を受ければ、地球が破局を迎えることは必至で、たとえ近くをかすめただけでも地球上の生物の大量絶滅につながるということだ。大いなる脅威であるこのガンマ線バーストの正体とは、一体何か? 解説しよう。

予測不能な「ガンマ線バースト」直撃でアッという間に人類滅亡!宇宙の彼方から地球が狙い打ちされる!?の画像1画像は「ALMAJapanChannel」より

 ガンマ線バーストとは、宇宙空間において、突然の大閃光がごく僅かな間(0.01秒~数分)放たれるという、ある意味では一大スペクタクルともいえる演出を伴うドラマチックな現象だ。現在の天文技術で、1日に約1回の割合で観測されているが、その原因や正体はまだまだ謎に満ちている。

 ドイツ・ミュンヘンのデザイン会社、Kurzgesagtが運営するYouTubeチャンネル「Kurzgesagt – In a Nutshell」が先日、「宇宙からやってくる死 ― ガンマ線バーストの解説(Death From Space – Gamma-Ray Bursts Explained)」という興味深い動画を投稿している。その解説によれば、ガンマ線バーストには“ショート”と“ロング”の2種類あり、それぞれ発生原因が異なるという。

 放射時間が短い「ショート・ガンマ線バースト」は、2つの中性子星(neutron star)同士の衝突と合体によって引き起こされていると考えられている。一方「ロング・ガンマ線バースト」は、大質量の恒星の最期を飾る超新星爆発によって発生していると考えられるという。この大爆発では、星の両極から極めて高エネルギーのガンマ線バーストが高速で放出され、その“レーザービーム”は数千光年もの距離にまで到達するという。まさに、はるか彼方から射撃を試みるスナイパーのようなもので、宇宙空間はいつどこからガンマ線バーストに“撃たれる”のかわからないというスリリングな状況にあるのだ。

 ちなみに、この中性子星の衝突合体も超新星爆発も、その後ブラックホールを発生させる場合がある。ガンマ線バーストとは、威容を誇り君臨していた星が、その栄光の生涯の最期に放つ“断末魔の一撃”なのかもしれない。もちろん、地球をはじめとする“下々の”星にとってはアブなくて迷惑この上ないことだが、大局的に見れば、宇宙のスケールの大きさを感じさせてくれる話題ともいえるだろうか。

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