2135年、遂に小惑星“ベンヌ”が地球に衝突する?「世界的大惨事になる」(教授)
1998年公開のSF映画『アルマゲドン』に描かれていたような地球と小惑星の衝突が、リアルに起きる可能性が浮上してきている。もちろん、映画という予定調和のなかの出来事では小惑星は最終的に破壊され地球は事なきを得るのだが、実際2135年に予測されている小惑星と地球との衝突の可能性はどれくらい信憑性が高いものなのだろうか。
■地球と月との間をすり抜ける異常な軌道の小惑星
オンラインジャーナルの「Disclose.tv」と「NatureWorld News」のレポートによれば、この小惑星「ベンヌ(Bennu)」は1999年に発見された直径487メートルほどの小惑星で、平均時速10万1000キロという猛スピードで太陽を6年周期で公転している。このベンヌの2135年に地球に最接近する際の公転軌道が、地球と月との間をすり抜けるような異常な近さであることわかってきたのである。
宇宙規模の距離感覚で考えれば、地球と月との間を抜けるなどという距離は、ニアミスの距離どころか衝突圏内とも考えられる距離であろう。しかも、これだけ地球という惑星に近接した小惑星の軌道が、どれだけ地球自身の重力の影響を受けるかは予測が非常に困難であるという。
アリゾナ大学惑星科学のダンテ・ローレッタ教授は、「2135年のベンヌの接近は、今後の軌道に大きな影響を与える潜在的な力がある」とも発言している。現時点での予測では、衝突の可能性は高くないとしているが、万が一地球と衝突した場合の破壊力は凄まじいものになるであろう。それは、高性能爆薬の30億トン分の爆発力、広島に投下された原爆の200倍に匹敵するものと考えられている。
北アイルランドのアーマー天文台のマーク・ベイリー教授によれば、ベンヌは世界的大惨事を引き起こす可能性を秘めているとのことである。
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