明治天皇はなぜ、どのようにすり替えられたのか? 落合莞爾・大暴露インタビュー

「京都皇統」なる独自のソースから得た衝撃的な歴史情報を「落合秘史シリーズ」として公開し続け、一部から熱狂的な支持を受ける落合莞爾氏のインタビューを敢行した。落合氏がメディアのインタビューに答えるのは初めてである。

 

明治維新の裏歴史


●吉薗周蔵の手記を解読したら、世界的規模の巨大組織の存在が浮かび上がってきた

――ご著書を読むと、「堀川政略」「大塔政略」「満鮮経略」等の言葉が登場してなかなか全容を把握するのが難しいのですが、単純に言ってしまうと、明治維新とは誰がシナリオを書き、何を目的として行われたのでしょうか?

落合莞爾氏(以下、落合) まず、私が歴史調査を始めたきっかけからお話ししましょう。始まりは平成7年(1995)9月に来訪された吉薗明子(よしぞの・あきこ)さんから、家蔵の佐伯祐三絵画の真贋調査を頼まれたことでした。明子さんの父・吉薗周蔵(よしぞの・しゅうぞう)の日記を見ると、周蔵は大正から昭和初年にかけて陸軍に最高首脳として君臨した元帥・上原勇作の個人付き特務(秘密諜報員)で、上原元帥の命を受けて陸軍に関わる極秘の国事工作に携わっていたことがわかりました。

 およそ秘密諜報員たる者が手記を残すのは、いざという場合に自分を守るためで、自分が置かれていた立場と自分の行為の正当性を証明するのが最大の目的です。吉薗周蔵もその例に洩れず、陸軍大臣・上原勇作の特務を引き受けた18歳の大正元年八月末日から日誌をつけていました。

 その「吉薗周蔵手記」は、紛れもなく日本近代史の第一次資料です。私は、周蔵自身が記した生々しい記述を通じて日本近代史の裏側を知ることとなりました。
「周蔵手記」の解読を進めた私は、8年ほどで解読をあらかた終えました。あらかた終えた段階になって、大きな謎が浮かびました。吉薗周蔵が上原元帥の命令で陸軍に関わる国事に携わっていたことは明白ですが、問題は周蔵の上官(運用者)の上原元帥です。

 そればかりではありません。甘粕大尉・久原房之助や大谷光瑞師らの活動は、どう見ても純然たる個人のものでなく、特定の国際的組織に属しているようにしか見えないのです。日本社会で各界の頂上にいるこの人たちは、全員が世界的規模の巨大組織に属していることを否定すべくもありません。その国際的組織がいったい何なのか。それが私に浮かんだ謎でした。

 私にとっても謎だったその国際勢力の外郭がようやくつかめたときには、平成も20年代の入り口を過ぎていました。その段階で執筆したのが『金融ワンワールド』(成甲書房)です。平成24年(2012)4月に公刊したこの著では、例の国際秘密勢力を「ワンワールド」と名付けたうえで「金融・宗教・軍事の国際的な融合体」であると説きました。

 その段階ではまだ「ワンワールドの淵源」を知らなかった私は、19世紀初頭のウイーン会議で成立した欧州王室連合が、鎖国下の日本をワンワールドに参加させる目的で開国を迫ったとの推測を述べました。

 これを皮切りに私は、知り得た日本近代史の歴史情報を洞察した結果を、「落合秘史シリーズ」として発表することとなりました。その第1巻は2012年暮れに公刊した『明治維新の根本計画』です。この著は、欧州王室連合の開国要求に対応するために朝廷が建てた「堀川政略」を中心テーマとしたものです。

 私が「堀川政略」と呼ぶその計画の骨子は、「崩御を装った孝明天皇と皇太子・睦仁親王が、京都堀川通り六条の本圀寺内に秘密造営された堀川御所に隠れ、長州藩奇兵隊士・大室寅之祐が睦仁親王と交替して明治天皇となった」ということです。これに付随する戦略系がいくつかあり、将軍・家茂は大坂城での薨去を装って関西の寺院に隠れたこと、幕府の陸軍奉行・小栗忠順が東山道鎮撫総督の随行・原保三郎に斬殺されたと装い、利根川の舟運を利用して江戸湾に下り、沖に停泊していた米国船で米国に亡命したことなど、です。

――「大室寅之祐が睦仁親王と交替して明治天皇となった」件はご著書『明治維新の極秘計画』などに書かれているので、読者にはそちらをご覧いただくとして、孝明天皇の崩御と将軍・家茂の薨去が虚偽だったという件だけ聞かせてください。孝明天皇は慶応2年12月25日(1867年1月30日)に崩御したとされていますし、徳川家茂は慶応2年7月20日(1866年8月29日)に亡くなったとされています。それぞれ事実は違うということですか?

落合 孝明天皇は崩御を装い、京都堀川の本圀寺境内に設けられていた堀川御所に隠棲して國體天皇となり、大室寅之祐が就いた政体天皇に代わって明治時代の皇室外交と国際金融を担当されました。家茂の偽装薨去は「堀川政略」の一環であり、一橋慶喜は家茂の薨去を口実として、孝明天皇から休戦を命ずる詔勅を取りつけます。

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