エクステの人毛のため、坊主になる女たち ― 巨大エクステ業界の“黒い実態”とは?

 英紙「Daily Mail」(10月18日付)によると、イギリスは世界第3位の人毛輸入大国で年間4300万トンの髪の毛を仕入れているそうだ――。


■最高級品として取引されるインド人女性の「ヴァージン・ヘア」

 イギリス人女性のエクステ利用者が過去5年間で7割増えたことも原因のひとつといわれている。たとえば、ロンドンにあるセレブ御用達ヘアサロン「Inanch London」では、エクステ3時間で1000ポンド(約12万7000円)請求されるが大盛況なのだという。クライアントの1人ナオミ・イステッドさん(37歳)は、すでに20年近くもエクステのお世話になっており、「いつも髪を褒められるんです。誰もこれが人工のつけ毛だなんて気づかないみたい」と、ブロンドのロングヘアにご満悦の様子。だが、この髪が“どこから”来るのかは気にならないようだ。

エクステの人毛のため、坊主になる女たち ― 巨大エクステ業界の黒い実態とは?の画像1Daily Mail」の記事より

 それは、インドのスラム街に住む貧しい女性から始まる。南インドのヤダジリガッタ寺院では、女たちが早朝から列をなし静かに“そのとき”を待っていた。ここで髪を剃ってもらおうとしているのだ。彼女たちの多くはヘアカラーやブロードライはおろか、生まれてから一度も髪を切ったことがないのだ。これら「ヴァージン・ヘア」は、買取業者から大変重宝がられているという。

 頭髪を剃るのは理髪師たちの仕事で、カミソリで丸坊主にするのに5分とかからない。ラベンダー色のサリーに包まれたラヴァーニヤ・カカラさん(28歳)は、ほんの数分前までは腰まで届く豊潤な髪をしていたが、今はすっかり尼僧のような風貌だ。驚いたことに、彼女は髪を差し出したのに、何も受け取ろうとしない。

「髪を提供したのは、神に対して感謝の気持ちを伝えるためです。自分の髪が、この後どうなってもかまいません。どこかの女性が自分の髪に不満があり、私の剃り落とした髪で自信が持てるというなら、それで良いのではないでしょうか」(ラヴァーニヤ・カカラさん)

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