腰から歯が生えた女、人骨を栄養にする木…世界のゾッとする考古学的発見10選!
歴史を紐解く重要な資料となる古代の遺物や遺跡。だがそれは時に、遠い過去に行われていた凄惨な儀式や風習に出くわすことにもなる。現代に生きる我々が知る由もない古今東西の謎や、奇妙で信じられない発見の一端を紹介しよう。
1. 悲劇的な犠牲者
1985年、アルゼンチンの山間部で登山家が発見したのは、積み重なるように配置された石の中に膝を抱えるようにして横たわる1体の子どものミイラだった。
7歳前後の男の子と推測されているかわいそうなこのミイラはおよそ500年前の、インカ帝国時に行われていたカパコチャと呼ばれる国の安泰を願う儀式の人身御供でできたものだ。子どもたちは地方から中心部・クスコに集められ、生贄として捧げられる前の1年間幽閉されて薬を投与される。ミイラの多くは頭蓋骨骨折しているため死因については諸説あり、専門家の間で議論が交わされているが、もしかしたら苦しみを減少させるために故意に撲殺していたのかもしれないという。
2. ポーランド流 “吸血鬼” 埋葬法
1600~1700年代におけるポーランドでは、複数の人々が鎌で首をひっかけられたり顎の下に楔を打ちつけられた状態で埋葬されていた。
なんとも残酷な埋葬方法だが、その理由は、死後に蘇ってドラキュラのように友人や家族の血を吸いにくるのを防ぐための予防策であったという。2014年、研究者はこれらの人々がコレラ流行時の犠牲者であったのではないかと発表した。
3. 腰から歯が生えていた女
スペインの考古学者が1600年前のローマ女性の骸骨を発掘した時、骸骨の腰部分に何かがくっついているのに気がつき目を見張った。尻の間から見えるその丸いふくらみは骨が石灰化されたもので、更には、なんと4本の奇形の歯がのぞいていたのである。
気味の悪いこの異物の正体は、卵巣の奇形種(生殖細胞から生じる一種の腫瘍)。人間の卵子の前駆細胞である生殖細胞は歯や骨のような部位を作ることができ、奇形種であっても良性のものが多いという。
しかしこの女性の場合、結果的にはこの腫瘍からの合併症で命を落とした可能性が高いと学者は推測しているようだ。それにしても知らぬが仏、自分の一部とはいえ、歯を剥き出しにしたものが腹部の中にあったということは女性本人も気づいていなかったに違いない。
4. 火葬されたアラスカの子供
米アラスカ州中部でおよそ1万1500年前の家が発掘され、暖炉で燃やされた3歳の子どもの骨が発見された。火葬されたと考えられており、暖炉に子どもの亡骸を埋めた後に家族は住居を放棄して去って行ったようだ。
この小さな骨は炭化しており、性別は不明。まだ狩猟採集民時代の初期アメリカ先住民であったと推測されているが、アラスカ最古の人骨と住居の発見は考古学的にとても貴重で今後の研究に期待が寄せられている。
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