魚臭症「TMAU」 ― 死んだ魚の臭いがする奇病で社会から拒絶された美女・カミーユの場合
■専門家の診断を受ける…そして仲間と共に
カミ―ユはプレティ博士に会い、診断のために体内のトリメチルアミン値を測った。するとそれは非常に高い数値を示し、カミ―ユは魚臭症候群患者の中でも、さらに重い症状である事が明らかになった。博士の指示に従い彼女は食事制限を行い、トリメチルアミンが作られにくい食事療法を始めた。その食事療法では、彼女は食物のほとんどを避ける必要があった。また食事だけでなく葉緑素の摂取、シャワーを頻繁に浴びること、多くのデオドラントスプレーや香水を使用することで体臭を防止しようと試みている。
カミーユはサンディーと会うまで、自分と同じ症状を持つ人に会ったことがなかった。しかしサンディーに出会い、彼女が試してきた多くの不必要な薬や手術について認識を新たにした。サンディーは設立した「TMAU Foundation(魚臭症財団)」で研究資金を集め、この病気の治療法が確立することを望んでいおり、一方でカミーユは少しでも多くの医師や人々に「魚臭症」について知ってもらい、学校で「人とは違う」子どもたちに対するいじめを無くしていきたいと考えている。
「魚臭症」の患者はヒドイ体臭以外にはまったく健康で普通の人間だ。そのため病気という認識を得られずに社会から疎外にあってきた。しかし現在では、この「魚臭症」の患者組織も設立され、また知識を持つ医師も増えてきている。辛い日々を送っている患者のためにも、一刻も早い治療法の確立が待ち望まれる。
(文=三橋ココ)
参考:「ABC News」ほか
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