12歳で少女の体を切り刻むエチオピアの「スルマ族」 ― スカリフィケーションという、痛く美しい儀式

• 
• Xでポスト
• 

猫のヒゲをまねたスカリフィケ―ションをするカラユー族の女性　「Daily Mail」の記事より

　そして南スーダンのトポサ族の女性は結婚する時に、お腹に幾何学的な傷を描く。そしてトポサ族の男性は彼らが敵を殺した時のみ、胸全体に傷痕をつけるのだという。

　しかしスカリフィケ―ションには衛生上の問題があり、ナイフの共有で肝炎やエイズ感染につながったケースも指摘されている。そして学校に通ったり、キリスト教に改宗した人々は、スカリフィケ―ションから遠ざかっている。スカリフィケ―ションをしている人々は、都市部のエチオピア人から「原始的」と見なされるケースもあるという。

　しかし、欧米では逆にスカリフィケ―ションの人気が高まっていて、特に英国ではタトゥースタジオの多くがスカリフィケ―ションも手掛けているらしい。タトゥーは既に市民権を得たが、スカリフィケ―ションもいずれそうなる日が来るだろうか。
（文＝三橋ココ）

参考：「Daily Mail」、「Wikipedia」、ほか

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2

関連記事

• 

  タトゥー、大麻、頭蓋骨に穴を開ける身体改造などを追う危険な旅／ケロッピー前田インタビュー

• 

  “血混じりの水疱をハサミでジョキジョキ”―指を壊死させて切断する身体改造

• 

  【指を壊死させて切断】究極の身体改造「アンピュテーション」に挑む女―インタビュー

• 

  「針とカミソリで肌に模様を刻む」！　アフリカの部族に伝わる風習、スカリフィケーションの実態とは!?