英企業が「完全なるマトリックスの世界」構築へ、SBが5億ドル出資! 未来人の思惑か…シミュレーション仮説が現実に

英企業が「完全なるマトリックスの世界」構築へ、SBが5億ドル出資! 未来人の思惑か…シミュレーション仮説が現実にの画像2 「Daily Mail」の記事より

■「シミュレーション仮説」が現実になる日

 Improbableが鋭意開発中の“世界シミュレーション”だが、当初の具体的な用途としては都市計画・設計に使われるということだ。つまり現実の都市空間とそっくり同じのバーチャルワールドを作ることで、計画や設計がより明瞭で効率的に行なえるようになるのだ。また公共交通機関の運行ダイヤや電話回線の使用状況、自動運転車の走行状況をシミュレーションすることにも活用されることが見込まれている。

 すでにSpatialOSはいくつかの分野で活用されていて、電話会社をはじめ各国政府や各企業との共同プロジェクトが進められているということである。また、ゲーム開発会社の「Bossa Studios」から近日リリースされる3Dアクションアドベンチャーゲーム『World’s Adrift』でも開発にSpatialOSが使われているのは興味深い。

 より緻密な映像で壮大な空間のバーチャルワールドが近い将来に登場するというのは思わずワクワクする話題なのだが、その一方ですでに我々が暮らしているこの世界がコンピュータシミュレーションだという「シミュレーション仮説」が問題提起されており、アカデミズムの枠を超えて大いに議論されている。

 昨年には米金融大手のメリルリンチの経済予測レポートの中で「我々はすでに20~50%の確率でバーチャルワールドに住んでいる」という記述があり話題を呼んだ。そしてテスラやスペースXなど錚々たる革新的企業のCEOであるイーロン・マスク氏も昨年、カンファレンスの壇上で「我々が“天然”な世界に生きている可能性は数十億分の1の確率だ」と発言して、やはり今の我々がコンピュータシミュレーションの中で生きていることを指摘して世を騒がせた。

 さらにNASAのジェット推進研究所の科学者であるリチャード・テリル氏もまた、この宇宙全体がコンピュータシミュレーションによるバーチャルリアリティーであることを主張してシミュレーション仮説を擁護している。

英企業が「完全なるマトリックスの世界」構築へ、SBが5億ドル出資! 未来人の思惑か…シミュレーション仮説が現実にの画像3 「Daily Mail」の記事より

 これらの主張がもし正しいとすれば、では誰が現在我々が住んでいるこの“世界シミュレーション”を作ったのか? テリル氏に言わせればそれば未来の我々だ。この我々につながる未来人が、どこかの時点で地球規模(あるいは太陽系規模)の“世界シミュレーション”を完成させ、そのバーチャルワールドの中へ過去の人類を“放り込んだ”と説明しているのだ。

 とするならば、ひょっとするとこのImprobableが今後、シミュレーション仮説の根拠となる“世界シミュレーション”を完成させることになるかもしれない。いずれにしてもImprobableの動向は要チェックのようだ。

参考:「Daily Mail」、「EWAO」、ほか

文=仲田しんじ

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