インドで完璧なる“人面牛”誕生、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の化身か!? 祝福を求めて信者殺到、寺院建立も決定する大フィーバー!
トカナでは過去にも人面ヤギ、人面羊、人面ブタ等の奇怪な動物の誕生をお知らせしてきた。そして今回は、インドから「人面牛」が誕生したというニュースが届いた――。
■“人面牛”が誕生! ヴィシュヌ神の化身か?
その“人面牛”はインド北部ウッタル・プラデーシュ州ムザッファルナガルの動物保護施設で産まれた子牛だ。この子牛は人間に似た目、鼻、耳を持って生まれたが、下半身は牛で、生まれてから1時間以内に死亡した。この子牛の母親は肉屋から救助され、6カ月前に施設に連れてこられたという。ヒンドゥー教徒にとって牛は聖なる生き物で、農作業に使ったり乳を搾るのはよいが、牛肉を食べることは許されない。
この子牛誕生のニュースが広がると、たちまち人々の間では子牛がヒンドゥー教の神・ヴィシュヌではないかと話題になり、祝福を求めて集まった。ヴィシュヌ神は青い肌と4本の腕を持ち、「維持神」として敬われる神で、人々を救済するために人間界に生まれ変わるという言い伝えがあるのだ。
撮影されたビデオでは、ガラス箱の中に保管されている子牛の死体に花輪を捧げ、お辞儀をする人々が映っている。地元の人たちは、この子牛がヴィシュヌ神の化身の1つである「ゴカラン」であると信じて疑わず、子牛のために寺院を建てる予定だと話す。
■専門家「これは解剖学的な異常例」
地元で商売を営むマヘシュ・カトゥリア氏(50歳)は、子牛を見に来てこう話した。「神がこの地域の牛から誕生したので、私たちは彼の祝福を受けるために来ました」。宗教的観点から、この子牛はヴィシュヌ神の化身であり、この子牛はヒンドゥー教の代表的な聖典の一つである「バーガヴァタ・プラーナ」に記されているものと似ているという。
動物保護施設の管理者であるラジャ・バハイヤ・ミシュラ氏(55歳)は、「この動物保護施設で子牛が生まれたのは奇跡で、何千人もの人々が子牛を見にきました」と話す。そしてミシュラ氏はじめスタッフの手によって3日以内に子牛を火葬し、寺を建てるという。そしてこの子牛が、人々の間に献身的な感情を作り出したのは確かだと付け加えた。
一方、動物の専門家はその出生について異なった見解を持っている。「Wildlife SOS」の主任獣医師であるアジャイ・ダシュマク博士は、「これは解剖学的な異常例です。遺伝子が正常に発達しない、もしくは異常があった場合に複数の構造的変形が発生し、このような奇形が起こるのです」と語り、これには科学的な理由と説明だけがあり、迷信の入る隙はないと切り捨てるのであった。
インドでは新生児や動物に奇形が増えていて、その原因は水や土壌の汚染によるものという説が強い。インド政府が本腰を入れて何らかの対策に乗り出さないと、今後ますます「神の化身」が増えていくかもしれない。
参考:「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊インドで完璧なる“人面牛”誕生、ヒンドゥー教のヴィシュヌ神の化身か!? 祝福を求めて信者殺到、寺院建立も決定する大フィーバー!のページです。ヒンドゥー教、インド、奇形、牛、汚染、寺院、三橋ココ、人面獣などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで