スサノオを祀る神社は津波を免れていた!
スサノオを祀る神社は被災を免れていたことが判明!! 神社と津波にまつわる禁断のミステリーに迫る!

今から約6年前、土木学会で一見トンデモではないかと疑ってしまうような論文が発表された。それはなんと「スサノオ神を祀る神社は、東日本大震災で津波の被害を免れた」という主旨で、東京工業大学のグループによって書かれた論文だ。宮城県沿岸部に鎮座する神社のうち、スサノオを祀る神社と熊野系神社、さらに八幡系神社のほとんどが東日本大震災の津波による被害を免れた一方、アマテラスを祀る神社の大半が被災したという驚きの内容が記されている。
これが事実であれば非常に興味深く、有益な情報として広く世間に広めなければなるまい。しかし、それにしてもなぜスサノオを祀る神社なのだろうか? 今回は論文の真相を探るとともに、古から伝わる津波の被害を免れるための伝承なども紹介したい。
■スサノオを祀る神社が津波被害を免れた理由
問題の論文は、東京工業大学大学院の桑子敏雄教授が、当時の学生2名とともに著したものだ。研究の発端は、学生2名のうちの1人だった高田知紀氏(現・神戸高専准教授)が、東日本大震災の支援活動に取り組む中で、被災を免れた神社の鳥居に着目したことだったという。そして研究グループは、宮城県沿岸にある神社の祭神と空間的配置、さらに被害状況を調査してまわった。

その結果、調査対象となった神社のうち、スサノオを祀る神社(17社)で津波の被害を受けたのはわずか1社であることが判明、熊野系神社や八幡系神社でも同様の結果となった。その一方、調査対象215カ所のうち、53社が津波で被災していたが、祭神による内訳では、アマテラスや稲荷大神を祭神とする神社が大半を占めているという事実だった。
研究成果は、「東日本大震災の津波被害における神社の祭神とその空間的配置に関する研究」という論文にまとめられ、土木学会での発表を経て、2012年の土木学会論文集に掲載された。スサノオに関連する神社が津波被害を免れた理由について、高田准教授は「スサノオは斐伊川(ひいかわ)に住むヤマタノオロチを退治したと古事記にありますが、川の氾濫をたとえた話といわれます。スサノオは水害など自然災害、震災を治める神だからこそ、そうした災いに遭わない場所に祀られたと考えられるのです」(週刊新潮、2017年6月22日号)と語る。
さらに論文によると、スサノオは八坂神社(京都)の祭神である牛頭(ごず)天王と同一視されてきたが、両神とも“水をコントロールする力”をもつ神なのだという。そのために、津波などの水害から人々を守ってくれる神として、災害に遭わない立地に鎮座されたのではないかというのだ。
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