ネコは家畜を“演じて”人間を利用している!? ネコがいかに世界を制覇したか古代DNAで判明、科学者「彼らは最初から完璧だった」

関連キーワード:

,

,

ネコは家畜を演じて人間を利用している!? ネコがいかに世界を制覇したか古代DNAで判明、科学者「彼らは最初から完璧だった」の画像2画像は「Mail Online」より引用

 驚くべきことに、ヤマネコとイエネコのゲノムにはあまり大きな違いがないという。孤独を好むヤマネコは、遺伝子上の大きな変化なしに、人間や他のネコたちと共に暮らすイエネコになったのだ。また、古来より特定の習性や形質を持つものが選抜されてきたイヌとは異なり、人間による品種改良も19世紀までほとんど行われなかった。イエネコの特徴の一つである渦を巻いた縞模様(ヤマネコは縦縞模様のみ)が現れたのも14世紀ごろと比較的最近だ。論文著者の一人は「ネコは最初から完璧だった」と語っている。

ネコは家畜を演じて人間を利用している!? ネコがいかに世界を制覇したか古代DNAで判明、科学者「彼らは最初から完璧だった」の画像3渦を巻いた縞模様のネコ。画像は「Wikipedia」より引用


■ネコは家畜?

 ところで、ネコが「家畜化」されているという点には疑問の声もある。前述のゲノムの件もさることながら、ヤマネコとイエネコにはそれほど大きな外見的な差異はない。野生化したイエネコとヤマネコの交雑も一部で問題になっている。ネコは飼い主の膝の上で撫でられることを楽しんでいるが、多くの家畜とは異なり、屋外で自分で餌を取って暮らすこともできる。

ネコは家畜を演じて人間を利用している!? ネコがいかに世界を制覇したか古代DNAで判明、科学者「彼らは最初から完璧だった」の画像4リビアヤマネコ。画像は「Wikipedia」より引用

 もしかすると、ネコは家畜化したというより、家畜のように振る舞うことを覚えたという方が正しいのかもしれない。そして、愛玩動物としての地位を確立し人間を利用して世界を制覇した。なるほど、「地と人はネコのもの」である。
(吉井いつき)

参考:「Science Alert」、「Nature Ecology & Evolution」、「Daily Mail」、など

関連キーワード

プレスリリース入稿はこちら サイゾーパブリシティ