ヒアリを生で食べ、自ら刺されまくり、アート作品にも!? 無謀すぎるヒアリ・チャレンジ3選
ヒアリの特長として、地上にマウンド状のコロニー(巣)を作るため、容易に見つけやすい点が挙げられる。もしも身近な環境でヒアリ塚を見つけたら、決して安易に近づいてコロニーを壊そうとしてはいけない。彼らを怒らせて、体中を刺されることにつながりかねないからだ。
では、それでもヒアリに刺されてしまった時には、どのように対処すべきなのだろうか。たとえば、腕や足を刺されても、決して手で払ってはいけないのだという。手で払おうとすると、さらにその手を刺される危険があるため、米国などでは体を大きく揺すって振り払うことが常識となっており、この動作には“Fire ant dance”という名前も与えられている。傍から見ると「みっともない」と思われるかもしれないが、重度のアナフィラキシーショックではないにしても、忌まわしい痛みが1カ月も続くことがあるというのだから、恥も外聞も捨てなければならない。もちろん、その後で医療機関に直行すべきことは言うまでもない。
■ヒアリを恐れない無謀なチャレンジ
・ ヒアリの群れに刺されまくってみた男
さて、ここからは恐ろしいヒアリに対してビックリ仰天な行動に出た人々を紹介したい。まずは米フロリダ州で、なにを思ったのか、自らヒアリのコロニーに手を突っ込み、無数の群れに刺されて60秒にわたり耐え抜いた男性だ。前置きが長い動画だが、ヒアリに刺される光景は3:00前後から始まる。
男性はその後、1週間ほど激痛に苦しみ、水ぶくれは1カ月ほど続いたそうだ。これこそ正真正銘の“体を張った”ユーチューバーといえるが、そのおかげで(?)動画の再生回数は1千万回を超えている。
・ ヒアリを生で食べる女
次は、タイ東北部のブリーラム県で撮影された動画だ。この県が属する「イサーン」と呼ばれる地方は、米などの作物が育ちにくい環境にあり、昔から貴重なタンパク源として昆虫などのさまざまな「ゲテモノ」が習慣的に食べられてきた。そしてなんと、現地住民はヒアリまでも生で食べてしまうという。映像には、ヒアリの巣を手づかみで口へと運び、美味しそうな表情で食べる女性の姿が収められている。タイ人である筆者の妻に確認したところ、白く映っているものはヒアリの幼虫ではないかという。
ヒアリを素手で食べようとして、なぜ刺されないのかという疑問も湧いてくるが、もしかすると過去に何度も刺されたことで抗体ができ、刺されても平気な体になったのかもしれない。
・ ヒアリでアート作品を生みだす!?
最後に紹介する動画は、相当なインパクトかもしれない。ヒアリのコロニーに、高温で溶かしたアルミニウムを大量に注ぎ込むというものだ。ヒアリ撲滅のための対策なのかもしれないが、その結果として驚くべき“作品”が生まれるのだ。とにかく、3分弱ほどの動画を最後まで見ていただきたい。
コロニーに形成された無数の通路が、銀色の輝きを放ちつつ浮き出ており、たしかに飾ってみたくなるほどの美しさをたたえている。海外では、昔からアリの巣にアルミを流し込む駆除が行われていたようだが、この動画には「もしもあなたの家に溶けたアルミが流し込まれたら、どうしますか?」など批判のコメントも多数寄せられている。世界各国で多くの被害を生み出しているヒアリだが、この“大量虐殺”はインパクトが強すぎて、賛否両論が巻き起こっているようだ。
この1~2カ月のうちに、まるで「次のターゲットは日本だ」とでも言わんばかりに続々と上陸が発覚しているヒアリ。今後定着してしまうかどうかは、国家レベルでの対策にかかっていると言えそうだ。手遅れにならないように、さまざまな措置が講じられることを願ってやまない。
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2024.10.02 20:00心霊ヒアリを生で食べ、自ら刺されまくり、アート作品にも!? 無謀すぎるヒアリ・チャレンジ3選のページです。松原照子、百瀬直也、アレルギー、ヒアリ、発作、特定外来生物などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで