武器オタ必読! 意外と知らないアーサー王伝説の聖剣「エクスカリバー」の残念すぎる真実!
■エクスカリバーの役割とは
ここまでの情報を簡単にまとめましょう。『アーサー王の死』における、2本のエクスカリバーの役割と能力は以下の通りとなります。
・ 1本目のエクスカリバー
無名であったアーサー少年を「王たる人物」と示す舞台装置。
閃光を放つ能力が秘められている。
物語の序盤における一騎打ちで叩き折られた。
・ 2本目のエクスカリバー
1本目のエクスカリバーに納めきれなかった、複数のアーサー王の剣にある能力と役割を果たさせるためのもの。
剣ではなく鞘に不死の能力が秘められていたが、早い段階で鞘は失われている。
剣自体は最後まで持っており、最終的には湖の乙女に返却された。
この「1本目のエクスカリバーに納めきれなかった」というのには理由があります。『アーサー王の死』は、著者トマス・マロリーがそれまでに作られた数多くの、かつ断片的なアーサー王物語を寄せ集め、ひとつなぎの長編物語としてまとめ上げた、アーサー王物語の集大成となる作品です。
そしてエクスカリバーもまた、複数の物語から「アーサー王の持つ剣」の要素を寄せ集め、集大成としてまとめ上げられたものなのです。この寄せ集められた剣の要素などに関しては、次回となる後編でご紹介致していきましょう。
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2024.10.02 20:00心霊武器オタ必読! 意外と知らないアーサー王伝説の聖剣「エクスカリバー」の残念すぎる真実!のページです。伝説、中世、たけしな竜美、アーサー王、エクスカリバー、剣、武器紹介シリーズなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで