武器オタ必読! 意外と知らないアーサー王伝説の聖剣「エクスカリバー」の残念すぎる真実!

 前編ではエクスカリバー発見のニュースと、その剣の正体についてご紹介しましたので、今回は『アーサー王の死』に登場するアーサー王の愛剣エクスカリバーについて、さらに詳しく掘り下げて行きましょう。【前編はコチラ


■1~2本目のエクスカリバー「選定の剣・閃光の剣」

武器オタ必読! 意外と知らないアーサー王伝説の聖剣「エクスカリバー」の残念すぎる真実!の画像1ロンドン・フィルム・ミュージアムより、映画『エクスカリバー(1981年)』のエクスカリバー「Wikimedia Commons」より引用

 1本目のエクスカリバーは『アーサー王の死』の物語冒頭において、金床(かなとこ。鍛冶や金属加工を行う際に用いる作業台)の形をした石に突き立った状態で登場します。石には大まかに「この剣を引き抜いた者は、正当な王としてこの世に生まれた者である」という内容の文章が金色で刻まれており、これを見た数多くの人が引き抜こうと試みたものの、誰にも引き抜けませんでした。

 ですが先代の王の実子でありながら、家臣に預けられ身分を知らずに育ったアーサー少年はこの剣をたやすく引き抜き、自身が王の血筋に生まれた者、すなわち正当な王位継承権を持つ者であると証明したのです。

 この「何かに刺さった、誰にも抜けなかった剣をたやすく引き抜く」という行為は、中世において「その人物が何者かである」ということを示す、物語の定番のギミックです。『アーサー王の死』においても同様に「アーサーが王になるべき人物である」ということを証明するイベントです。

 アーサー少年が引き抜いた剣には「鞘から抜き放つと、剣から松明(たいまつ)を30本集めたほどの光が放たれる」という不思議な能力が秘められています。王となったアーサーは戦争の最中にこれを使い、敵軍勢の目をくらませました。

 この閃光を放つ剣は『アーサー王の死』作中において、石から引き抜いた剣と同じ物だとは明記されていない所から「アーサー王が石から引き抜いた剣と、光を放つ剣は別物である」という説が存在しています。ですが作中において「奇跡の力で手に入れたあの剣は、形勢が不利になるまで使わないほうがよい」という台詞があるため、閃光を放つ剣と石から引き抜いた剣は同じ物、という考え方が一般的です。

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