無数のブラジャーが吊るされた「ブラ寺」に潜入! 五寸釘を刺されたリカちゃん人形も…怨念廃墟の真相とは!?
ブラジャーやガーターベルトを使ったこれらのオブジェは、一見、アート作品のようにも見えるが、そう考えることは難しい。どう考えても「怨念」のようなものが先行しているからだ。アート作品自体を作るのであれば、他の廃墟で展開することも可能だ。もちろん、ギャラリーで展示をしても面白い。茨城県の山中でここまで大掛かりなものを作るということは、それだけ深い「怨念」があるのだろう。“M家”という特定の家がターゲットとなっていることは明らかで、後で調べてみたところ、その中のM氏は、後に愛知県内でヨガ教室を経営していることが分かった。何度か電話をかけてみたが繋がることはなかった。
そもそもこの寺は、真言宗醍醐派に所属していた。そこから離脱したのは1988年のことで、独立してから一気に方向性が変わっている。霊視鑑定を軸として活動するようになると、「あなたには水子の霊がついている」などといった説明をするなどして、数百万単位の供養料を請求して詐欺商法の舞台となった。1990年代のことだ。
その後、消費者センターに次々と苦情が寄せられるようになると、多額の損害賠償請求が起こり、僧侶たちは寺を捨てた。廃墟となったのは、この頃だと考えられる。場所を移して、関西地区で同様の活動を再開したという話も聞かれる。
あまりにもトチ狂った「ブラ寺」……。“M家”をターゲットにしていることは明らかだが、“作者”の真意までは見えてはこない。どんなに興味があっても、一人で行くことだけは避けたい。いつ何時、当の人物が現れるか分からないからだ。
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