“失踪を繰り返す父”と“行方不明だった伯母”を撮り続けた写真家・金川晋吾! ロングインタビュー

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 写真家の金川晋吾さんの写真集『father』は、失踪を繰り返す実父を撮った写真集だ。


 表紙カバーには、何もない部屋の薄汚れた壁の前に座りけだるそうに紫煙をくゆらす初老の男の姿。そして、「やっぱり生きていくのが 面倒くさい」という手書きの帯文に目がクギづけになる。2月25日まで横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中の個展『長い間』では、父親の写真に加えて、長きに渡り消息不明だった伯母を撮った作品を加えて展示している。一体なぜ、金川さんは失踪した近親者2人の写真に撮り続けているのか? 撮影行為を通して何を見て、何を感じたのだろうか?

前編「失踪を繰り返す父」はコチラ


■消息不明から見つかった伯母を撮る


――お父さんだけじゃなく、伯母さんにも失踪癖があったんですね。

金川 あの人は失踪というか、ただ行方がわからなくなった時期があって、長い時間が経って見つかったっていう。癖といえば癖なのかもしれませんけど。


――いなくなったのは1度だけですか?

金川 何回かしてたかもしれないんですけれど、要は居場所がわからなくなって消息がつかめなかった。それがいつからなのかはわからない。夫も子供もいたんですけどね。


――伯母さんは母方ですか?

金川 いえ、父の姉です。二人姉弟。


――お父さんは失踪はしても家族を捨ててはいないですよね。

金川 そこのニュアンスは難しいですが、捨てられたとかそういうことを思ったことは全くないですね。ただ、「結局やってたことは家族を捨てるってことやったんかな?」って、以前、父に尋ねたら「まあ、そうやな」って言ってました。でも、戻ってきてましたしね。本当に捨てた人は戻ってきませんよね。

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