【緊急速報】第2の地球「プロキシマb」で大量絶滅発生! 現地宇宙人「セノス・エイリアン」が地球に難民申請の可能性、助け合いを!
2年前に発見された“第2の地球”こと「プロキシマb」には生命が存在がしている可能性が高いとされ、一部の専門家はすでに知的生命体がこの地に文明を築いているはずだと主張する。しかし、最新の調査でこのプロキシマbは昨年、壊滅的な恒星フレアにさらされて生命が絶滅した疑いが持たれている。人類の“引越し先”としても有力であったプロキシマbは、いったいどうなってしまったのだろうか――?
■プロキシマbで“大量絶滅”か
2016年8月、ヨーロッパ南天天文台(ESO)などによって発見された太陽系外惑星「プロキシマb」は、地球と極めて似た惑星であることから話題となり、生命が存在する可能性もじゅうぶんに高いとして“第2の地球”と呼ばれるようになった。太陽系からわずか4.2光年しか離れていないこともあり、将来の人類の居住先としても有力な候補地にもなったのだ。
プロキシマbは、恒星である「プロキシマ・ケンタウリ(Proxima Centauri)」から約750万キロメートルを隔てて公転しているのだが、このプロキシマ・ケンタウリが昨年、猛烈なフレアを発生させたことがALMA(アルマ望遠鏡)によって観測されていたのである。
米・カーネギー研究所のメレディス・マグレガー氏をはじめとする研究チームが先月22日に発表した研究では、昨年の3月24日にプロキシマ・ケンタウリが強烈な星間フレア(Stellar flare)を発生したことが観測され、これによりプロキシマbがさらされた電磁波や放射線、紫外線の量を見積もると、仮に生命が存在していたとすれば残念ながら絶滅するレベルのイベントであったことが報告されている。
「2017年3月24日は、プロキシマ・ケンタウリにとって普段の日ではありませんでした。猛烈なフレアが発生し、プロキシマbは高エネルギー放射線の直撃を受けました。このようなフレアはプロキシマbの大気や海洋を蒸発させ、地表のバクテリア類を滅ぼし、液体の水が保てなくなることを示唆しています」とメレディス・マグレガー氏は語る。もし、バクテリア以上の生物が存在していた場合は“大量絶滅”を招いたことになるのだろう。
観測当日、小規模フレアの発生に続いてこの大規模フレアが起こり、2分ほど継続したということだ。しかしながら、「M矮星」と呼ばれるプロキシマ・ケンタウリと同タイプの恒星フレアについて、これまで観測による研究はあまり進んでおらず不明の部分もあるという。
また、昨年11月に発表された研究では、プロキシマbは恒星との距離が近すぎるために、仮に地表が生物の繁殖・生息に適した温度であっても強い恒星風(太陽風)にさらされ、大気の減少や環境の苛酷化が進み、生物が存続できる可能性は極めて低いことが報告されている。
仮に恒星風に耐えられる生息環境を地下世界に築いている知的文明があったとしても、昨年の激烈なフレアによって壊滅的打撃を受けたであろう。“第2の地球”と名づけられ、我々人類にとって夢と希望の惑星となったプロキシマbだが、早くもこのような“悲報”がもたらされるとは残念な限りである。もちろん観測されたのが昨年3月であり、実際には4光年前の出来事ということにはなるのだが……。
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