アヒルに見える? ウサギに見える? 「どれくらいフェイクニュースに騙されやすいか」わかる錯視テストに衝撃!
フェイクニュースが世の中を騒がせている。「オバマはアメリカ生まれでないので大統領になる資格がない」や、「英国はEUに週に3億5千ポンド(480億円)も負担金を支払っている」等は、これまで大きな騒ぎを引き起こしたフェイクニュースの代表格だ。
そしてロシアはフェイクニュースを広めることによって、米国の大統領選介入に成功した。今やフェイクニュースはただの「偽ニュース」でなく、一国の政治を左右するほどのパワーを持っている。
■アヒルに見える? ウサギに見える?
上記の一枚の絵を見てほしい。これは古典的な「アヒルに見える? ウサギに見える?」の錯視画で、1899年に米国の精神分析医のジョセフ・ジャストロー博士によって用いられたものだ。
ジャストロー博士は、目が物を見るのではなく、「見る事」には精神活動が関わると指摘した。そしてこの画で何を見るか、また2匹の動物をいかに早く切り替えて見られるかは、脳の働きの速さと創造性に関わると結論づけた。
それから100年後、カナダにあるアルバータ大学の神経科学者カイル・マシューソン教授がこの古典的な画を使い、新たな研究を行った。それによれば、この画像で人の思考法と脳に組み込まれた偏りをテストできるという。
この画を見たあなたが、アヒルやウサギのどちらかだけが見えて、2種類の動物が見えない場合は、騙されやすく、フェイクニュースをより信じやすい人なのだという。
マシューソン教授は、この古典的な錯視画を参加者に提示し、何が見えるかを答えさせた。半分の参加者は、アヒルもしくはウサギのどちらかだけが見え、もう片方の動物は見えなかった。
知覚心理学の学術誌「Perception」に掲載された教授の論文によれば、これは状況説明なしで情報が示された場合、脳はその解釈に戸惑うという証拠だという。そして教授は、画像の中に両方の動物を見ることができなかった人は、より大きな状況を考慮せず、見たものをそのまま信じる可能性がより高いと述べる。
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