赤ん坊は言葉より先にロジックを習得していた! 言語習得前は“自分だけの言葉”で自分と会話!

 論理的な思考をする上で欠かせないのが言語と数字だ。我々は言語を習得することによってロジカルな思考が可能となるのか? あるいは逆に論理を先に理解しているからこそ言葉を巧みに操ることができるようになるのか? 論理的思考における“ニワトリor卵”問題に最新の研究が切り込んでいる。

赤ん坊は言葉より先にロジックを習得していた! 言語習得前は自分だけの言葉で自分と会話!の画像1Big Think」の記事より


■アニメを見る赤ちゃんの視線を観察

 赤ちゃんは1歳を過ぎたあたりから、ある程度意味のある言葉を話すようになるといわれている。では言葉を話す前の赤ちゃんは物事をどう捉えているのだろうか。

 この3月に科学誌「Science」に興味深い研究論文が掲載されている。スペイン、ハンガリー、ポーランドの合同研究チームが生後12カ月と生後19カ月の赤ちゃんを対象にして乳幼児の論理的思考能力を探る実験を行ったのだ。

 集められた赤ちゃんは144人。全員まだ意味のある言葉を使うことができていない赤ちゃんで、半数は生後12カ月でもう半数は生後19カ月だ。実験では赤ちゃんに、あるアニメ映像を見せ、研究チームはその視線の動きを詳しく観察した。実験中の赤ちゃんは母親のももの上に置かれていたのだが、なるべく環境の影響を受けないように母親にはアイマスクが着けられた。

 アニメの内容はシンプルではあるが文字通り目を引くものである。ヘビとボール(12カ月児向け)、恐竜と花(19カ月児向け)という画像がペアで登場するのだが、いずれも画像の上部の形状と色が同じになっているのだ。

赤ん坊は言葉より先にロジックを習得していた! 言語習得前は自分だけの言葉で自分と会話!の画像2Big Think」の記事より

 リンク先の「Big Think」で動画を見てもらえば一目瞭然なのだが、このペアの画像がいったんバリアで隠されることになる。そして2つのうちの1つがカップですくい上げられてバリアの右側に置かれる。カップは口が開いているので、画像の上部の部分が見えている。しかし上部の形状はどちらも同じであるため、この時点ではどちらなのかはわからない。

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