赤ん坊は言葉より先にロジックを習得していた! 言語習得前は“自分だけの言葉”で自分と会話!
そして音楽に合わせてバリアが取り去られる。現れたのは恐竜だ。したがってカップに入ってるほうは花ということになる。恐竜が歩き出して画面からいなくなったところで続いて曲に合わせてカップも取り去られ、案の定、花が姿を現すのだ。つまり赤ちゃんがもし論理的思考ができるのであれば、恐竜が姿を見せた時点でもう一方が花であることがわかることになる。
しかし、このアニメには別のバーションも用意されて赤ちゃんに見せられた。別バージョンの内容は、バリアが取り去られて恐竜が現れたのに、カップの中にも恐竜がいたという“あり得ない”内容である。はたして赤ちゃんはこの2つのアニメをどのように見ていたのだろうか。
■言葉を話せない赤ちゃんにも論理的思考能力がある
研究を主導したスペイン、ポンペウ・ファブラ大学のニコロ・チェザーナ・アーロッティ氏によれば、子どもは予期せぬ事態を目の当たりにすると、その光景を長く見つめる性質があるということだ。期待を裏切られたことで「信じられない!」気持ちになって何度も確かめたくなるのは我々大人にも当てはまるだろう。
したがって、2つのアニメを見た赤ちゃんが最後に明らかなった花と恐竜のどちらを長く見つめていたのかがわかれば、赤ちゃんに論理的思考能力があるかどうかが判明することになる。
収集したデータを分析した結果、赤ちゃんは花よりも恐竜を長く見つめていることが明らかになった。生後12カ月、19カ月のいずれの赤ちゃんにおいても予想を裏切る結果となる方の画像に「信じられない!」とばかりに視線が釘づけになっていたのだ。そしてこの結果は、赤ちゃんに論理的思考能力が備わっていることを示唆するものになる。
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2024.10.02 20:00心霊赤ん坊は言葉より先にロジックを習得していた! 言語習得前は“自分だけの言葉”で自分と会話!のページです。恐竜、仲田しんじ、言語、心理学、赤ん坊、ロジカルシンキング、論理的思考などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで