19世紀フランスの村人が書いた“ゲス日記”が発見される! 愛人、赤子殺し、エロ神父… 村のタブーを全告白、まるで昼ドラ!
とはいえ、ブードン教授によると、当時の聖職者は、妊娠を目的とした性交以外を認めていなかったため、夫婦の性生活を聞くことはよくあり、ラジエ神父が特殊だったというわけではないという。とはいえ、こういった聖職者の態度が反教会的な意識を育んでいったとも語っている。
さらに、ブードン教授はこの日記に関係する興味深い資料を発見している。1984年にラジエ神父を教区から外して欲しいという請願書がレ・クロット村の住民から地元議会に送られていたのだ。何枚かある請願書の中にはヨアキムが執筆したものもあるそうだ。
この時の請願者らの訴えは2つあり、1つはラジエ神父が村人たちの告白を悪用しており、道徳的な人物と見なせないこと。2つ目は彼が医者として無能ということだった。当時、医者の数は極めて少なかったため、教区の聖職者が医者代わりをすることはよくあったという。
ヨアキムは1842年に生まれ、1897年に亡くなった。若い頃は村祭りのバイオリン奏者として日銭を稼ぎ、4人の子どもを養ったそうだ。写真は残っていない。日記は次のように締められている。
「あなたがこれを読む頃には、私はもういません。私の物語は短いですが、誠実で率直です。あなた以外の誰もこれを見ることはないのですから」
(編集部)
参考:「BBC」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊19世紀フランスの村人が書いた“ゲス日記”が発見される! 愛人、赤子殺し、エロ神父… 村のタブーを全告白、まるで昼ドラ!のページです。日記、神父、教会、フランス、タブー、嬰児殺しなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで