脱北作家が語る「金正恩の生い立ちと本性」が悲惨で禍々しすぎる ! 人妻不倫・隠し子・恨み…集団餓死事件も(インタビュー)
作家・金柱聖(キム・ジュソン)氏は関西生まれの在日3世である。
金氏は、朝鮮学校で民族教育を受けて育った。自宅でも学校でも金日成主席の肖像画が掲げられ、神格化された彼を崇拝するように教えられていたのである。
当時、金氏が通っていた朝鮮学校では、北朝鮮を「偉大なる祖国」であり、「地上の楽園」であると呼んでいた。誰もが平等に暮らし、貧富の差もなく、無償治療・無償教育が施されていると教えられたのである。そのような洗脳教育により、当時の金氏は、北朝鮮を憧れのパラダイスとして信じて疑わなかった。
1970年半ば、金氏が15歳の時に、朝鮮総連幹部だった祖父母と共に北朝鮮に渡る。当時、在日朝鮮人とその家族を祖国である北朝鮮に永住帰国させる北朝鮮帰国事業(1950年代~1984年)が盛んだった時代である。
しかし、希望を胸に抱いて地上の楽園であるはずの祖国に降り立った時、金氏は衝撃の事実を目の当たりにする。十数年前の過去にタイムスリップしたかのような人々の貧しい暮らしぶりに愕然としたのだ。聞かされていたこととあまりにも違う北朝鮮のひどい実情に落胆した金氏の祖父母は、帰国後次々と亡くなってしまったという。
その後、孤独になった金氏は、先に帰還していた親戚の家に身を寄せながら肩身の狭い思いをしながら暮らすことに。苦学を重ねて師範大学を卒業した後、大学の講師を経て、朝鮮文学創作社(作家同盟)などに勤務して作家活動を始める。そして、作家としてのキャリアを重ねながら文才が認められた金氏は、国家公務員である「宣伝扇動部」の作家として、金王朝を讃え人民を文学で洗脳する「洗脳文学」作家として活動したのである。
2009年、30年過ごした北朝鮮から脱北した金氏は、現在韓国ソウルに在住。現在も作家として北朝鮮の実情を伝えている。
そんな脱北作家である金氏がこのたび、初めての手記『跳べない蛙 北朝鮮「洗脳文学」の実体』(双葉社)を上梓した。
同書には、金氏の数奇な人生と知られざる北朝鮮の人々の暮らしなど、目からウロコの真実が記されている。
北朝鮮の最高指導者である金正恩が初めて韓国を訪れ、文在寅大統領との首脳会談に臨み、さらに米朝首脳会談も実現させたことで、朝鮮半島の非核化と南北融和が進むなか、北朝鮮の今後の動向は近隣の日本にとっても大きな関心事である。
TOCANAでは、金氏に直撃インタビューを敢行。脱北から10年経った今だからこそ話せる北朝鮮という国家の正体を暴露してもらった。
■北朝鮮の人民たちに人権や自由の意味はわからない
――今回の『跳べない蛙 北朝鮮「洗脳文学」の実体』を書かれた目的は何だったのでしょうか?
(金 柱聖氏、以下、金氏) 皆さんにとって、北朝鮮という国が謎すぎると思うんです。というのも、普段から北朝鮮でよく質問されることが、「なぜ、北の人民は金一族の独裁体制に対して、民主化しようと反発しないのか?」ということなんです。
けれど、それは自由とか人権を味わった人だからこそ、投げかけられる質問なんですよね。北朝鮮の人たちも、皆さんと同じ人間なのです。ですが、自由とか人権に関して認識できてさえいないので、今みたいな恐怖政治の独裁体制が維持されているんです。
だから、私の手記を読んで北朝鮮の実態を理解していただくことにより、皆さんが違った角度から北朝鮮のことを考えられるのではないかと思ったのです。
――金さんは、関西出身の在日であり、北朝鮮で実際に生活をされ、そして、脱北されたという興味深いご経歴をお持ちですね。現在、メディアからの注目も高まっていると思いますが、主にどのような質問を聞かれるのでしょうか?
金氏 北朝鮮で時たま起きる問題に関する問い合わせが多いですね。たとえば、軍事パレードが行われたら、映像に映っているものに関してどんな意味があるかなどを尋ねられます。私はいわゆるコメンテーターとして、北朝鮮の実態を分析したり予測したりしています。
――脱北されてから約10年経っていますが、北朝鮮を離れてからも現在の実情がわかるものなのでしょうか?
金氏 それは、今でも北朝鮮に情報源を持っているからです。今、韓国に約3万人以上の脱北者がいますが、その80%以上がもともと中朝の国境沿いに住んでいた方なんです。国境付近に住んでいる北朝鮮の方は、中国の携帯を不法所持して、国際電話をしているんです。だから、韓国に脱北した方は、北朝鮮の親戚ないし身内の方などと常に電話のやり取りをしているし、北朝鮮の実情もある程度教えてもらえるんです。
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2024.10.02 20:00心霊脱北作家が語る「金正恩の生い立ちと本性」が悲惨で禍々しすぎる ! 人妻不倫・隠し子・恨み…集団餓死事件も(インタビュー)のページです。白神じゅりこ、北朝鮮、金正恩、金柱聖などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで