妻が帽子に見える男、脳内ループが4年間、アヴェロンの野生児…! 精神医学で解明できない謎すぎる症例5選!

5PsychologyCases_1.jpgイメージ画像:「gettyimages」より

5. 脳内ループ曲が4年間続いた女

 一日に何度も聞かされるCMソングなどいわゆる“脳内ループ”する曲があると思うが、4年間同じ曲がずっと頭の中で鳴り響いていたとすればたまったものではない。

 イングランド・エセックス在住の女性、スーザン・ルートさんは、往年のアメリカの女性歌手である故パティ・ペイジが歌っていた『How Much is That Doggie in the Window(窓の向こうの犬はいくらかな)』の曲が脳内で4年間ずっと流れっぱなしだったというから驚きだ。

 いわゆる“脳内ループ”は楽曲耳鳴り(musical tinnitus)という症状として理解されているが、ここまで重い症状が報告されたのは初めてだという。一日中同じ曲をイヤホンで繰り返し聴いているような状態である。

 もちろん生活にさまざまな影響を及ぼし、ルートさんの夫は叫び声でルートさんを呼ぶのが習慣づいてしまったという。ちょっとやそっとの声では曲に聞き惚れているルートさんに気づいてもらえないのだ。そして夜眠るときがまた大変で、脳内の曲を“中和”するためにテレビをつけっぱなしにして眠っていたというからその心労は計り知れない。

 以上、いずれも奇妙で不可解な症状だが、ひょっとすると何か身に覚えがあるケースがあったりするだろうか。
(文=仲田しんじ)

参考:「Big Think」、ほか

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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